デイツの「8-DAY」「KING FIRE DEPT」見たことある!?
2025.01.08
2025.01.08
今回ご紹介するアイテムは、デイツの2種類のオイルランタンです。
1つ目は「8-DAY」というモデル、2つ目は「KING FIRE DEPT」というモデルです。
どちらも100年ほど前に使われていたランタンで、見たことない方も多いのではないでしょうか。
写真の右側が「8-DAY」、左側が「KING FIRE DEPT」です。
それでは一つずつご紹介していきます。
燃料タンクの非常に大きいレイルロードランタンののような形をしたオイルランタン。
「8-DAY(エイトデイ)」という名前のモデルです。
このランタンは、8日間注ぎ足しをせずに点灯し続けられるということから「8-DAY」というモデル名になっております。
燃料タンクの大きさからも長時間点灯ができそうな雰囲気がありますよね。
長く点灯し続けられるということから、工場や交通現場において使用されていたそうです。
中には赤いグローブのものも存在しており、それは今でいう信号機や交通用の警告灯としても使われていたそうです。
ベイルやフレーム、ベンチレーターの形状がレイルロードランタンにそっくりですが、鉄道で使われていたというデータがほぼ無いため、レイルロードランタンのつくりを流用していると考えられます。
また、グローブの種類によってはアンカーランプのようなフレネルグローブのものも存在しているので、8-DAYは様々なオイルランタンの特徴を併せ持っているとも言えます。
この8-DAYには今回のような四角い形状のタンクと、丸形のタンクの2種類が存在しており、四角いタンクは前期に製造されたモデルのようです。
タンク容量は700ccほどで、定番のハリケーンランタンであるデイツ76の容量は240cc。
そしてデイツ76が約11時間点灯するということですから、単純に計算しても8-DAYは32時間程度しか点灯できなそうです。
どれだけ甘く見積もってもいいところ丸2日といったところでしょうか。
そのため、現実的なスペックとして8日間連続点灯というのはいささか無理があるように思えますが、見た目と売り文句としては当時でもかなりインパクトを残したことでしょう。
実際、キャンプをするうえでは、日没から就寝まで約5~6時間程度と考えると6日間くらいは持ちそうです。
芯は5分芯(約1.5cm幅)を使用しているので、一般的なオイルランタンより明るめです。
どんなキャンプサイトでも悪目立ちせずいい味を出してくれそうですね。
2つ目にご紹介するのは「KING FIRE DEPT」というモデルです。
正式な呼称としては「KING FIRE DEPERTMENT(キングファイヤーデパートメント)」といいます。
FIRE DEPERTMENTとは消防署のことで、その名のとおり消防用にしようされていたランタンです。
消防署内で使われていたというわけではなく、消防隊や災害時などに使われていたものです。
なかなか限定的な場所で使われていたランタンですが、当時のランタンは使われていた場所に応じて名前や形状が違っていたので、どのようなランタンがあっても不思議ではありません。
むしろ、キャンパーやコレクターからしたら、このような特殊で珍しいものほど好まれる傾向にすらあります。
オール真鍮製のボディが高級感を醸し出しており、経年によってくすんだ感じも堪らないですね。
KING FIRE DEPTの特徴といえば、ホットブラスト形状と、中央よりやや上に帯のようなものが取り付けられているという点です。
ホットブラストとは、炎を燃焼させるための構造のことですが、下記リンク先のブログで詳しく解説しているのでそちらをご覧ください。
https://sports.treasure-f.com/shop/787/topics/375593/
上部の帯のようなものは、おそらく風防とフレイムガードのような役割をしていたのだと考えられます。
消防用に使われていたわけですから、火柱が立った時にランタンの火で他のものに引火してしまわないよう保護する役割があったように感じます。
ベイルも大小2つ付いており、緊急時用の利便性を求めたデザインであることが伺えます。
製造年は推定1907年頃と、8-DAYよりも数十年昔に作られたモデルで、今から120年も前の代物です。
このモデルには特許取得年数も丁寧に記されており、1907年8月27日に特許を取得したと刻印されています。
KING FIRE DEPTは遅くても第二次世界大戦までには製造が中止されていたそうなので、一番古い個体でも1939年のモデルということです。
しっかり点灯しますが、フレーム付け根とタンクに2箇所軽微な亀裂があるので、長時間燃料を入れているとタンクが滲んできてしまいます。
はんだ付けなどで補修することをおすすめします(下記リンク先のONLINE出品ページにて詳細を確認できます)。
どちらも中々に珍しく、お目にかかれる機会も少ないランタンだと思います。
気になった方は是非ご検討ください。
アイテム オイルランタン
ブランド DIETZ
モデル 8-DAY
製造年月 推定1930年代頃
ライン ヴィンテージ
状態 リペイント有
備考 ペンシルバニア州 スクエアタンク 前期タンク
お問合せ番号 5501003969530-410
販売価格:¥44,000税込(¥40,000 税抜)
アイテム オイルランタン
ブランド DIETZ
モデル KING FIRE DEPT
製造年月 推定1907年
ライン ヴィンテージ
状態 タンク亀裂2箇所・フレーム付け根小穴有
備考 特許取得日1907年8月27日 真鍮
お問合せ番号 5501003969547-410
販売価格:¥44,000税込(¥40,000 税抜)
※お買取をご希望のお客様は、買取についての詳細ページをご用意しておりますのでご参照ください。 コチラ
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