見たことある!?超激シブなマイナーズランプ!
2025.05.08
2025.05.08
今回ご紹介するアイテムは、およそ100年ほど前に使用されていたとされるマイナーズランプです。
Patterson(パターソン)というメーカーの「Type HCP 225」というモデルです。
HCPとは「High Candle Power(ハイキャンドルパワー)」の略で、従来のものより明るいモデルのようです。
マイナーズランプとは、炭鉱で使われていたランタンのことで、少数派という意味の「minor」ではなく、炭鉱夫という意味の「miner」です。
日本ではカンブリアンランタンという名称の方が有名かもしれません。
当時、イギリスのウェールズで使われており、ウェールズの旧称がカンブリアだったことが由来とされています。
マイナーズランプを製造しているメーカーの多くはイギリス製で、今回ご紹介するパターソンもイギリスのメーカーです。
ただ、かなりニッチで珍しいモデルのため、詳しい情報はあまり調べることができませんでした。
炭鉱ではメタンガスなどの可燃性ガスが漏れだします。通常のランタンでは炎にガスが引火してしまい大変危険です。
マイナーズランプはガスが炎に引火しないよう、ベンチレーター部分には金網が取り付けられております。
さらに一般的なランタンと比べても通気口が少ない設計になっているので、大光量は見込めませんが火が消えにくく空気中のガスに引火しにくい構造になっております。
また、メタンガスの多いところでは火柱の高さや炎の色が変化するので、メタンガスの検知器としての機能も持ち合わせています。
今でこそそのような機能を使う場面はないですが、ロマン溢れるランタンですよね。
現行でも販売されているマイナーズランプはより洗練されたデザインをしておりますが、今回入荷したマイナーズランプはかなり武骨で激シブなデザインをしております。
マイナーズランプと呼ばれるランタンは時代や技術の進歩によって形状が変化していっております。
最初期のマイナーズランプはデービーランプという、本体のほとんどが金網で覆われたデザインが存在しておりますが、このマイナーズランプはデービーランプと現在のマイナーズランプの中間に存在していたモデルだと推測されます。
1930年代にデザイン特許を取得しているらしく、そういった情報からも製造年は1930年頃だといえます。
私も初めてお目にかかる珍しい形状をしていたので、解剖して構造をチェックしてみました。
なかなかにメカニカルな構造をしており、それだけでもかなり魅力的に感じました。
タンクを外してグローブガードを一つ下げることでトップを外すことができるようになります。
外側のグローブはかなり分厚くなっており、インナーグローブも装備されております。
ボディの下部にはモデル番号の255の文字や特許番号などが刻印されております。
芯は三分芯をお使いいただけます。
芯が付いていなかったので、燃料を入れて点火確認は行っておりませんが、若干タンクからオイル漏れのような症状が見受けられました。
どこかから漏れているというよりは、長時間かけてじんわりと漏れているような印象です。
いずれにせよ、ぽたぽたと漏れるということはなく、引火してしまうなどの危険な状態ではございませんが、長時間経つとタンクがオイルでべたついてきてしまうので、溶接やパテ貼りなどのリペアすることを推奨いたします。
とにもかくにも、非常に珍しい形状をしており当然人と被ることもない貴重な逸品です。
インテリアやコレクションとしても需要があるかと思いますので、気になった方はぜひご検討ください。
アイテム マイナーズランプ
ブランド Patterson(パターソン)
型番 No.255
モデル Type HCP マイナーズランプ
製造年月 推定1930年代頃製造
ライン ヴィンテージ
状態 タンク下部漏れのような症状有 芯欠品
お問合せ番号 5501004184901-410
販売価格:¥22,000税込(¥20,000 税抜)
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