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2024.11.22
2022.03.01
こんにちは!
一部トレファクスポーツ店舗ブログを書いている『孤高の登山好き』です。
本日はランタンのパイオニアであるColeman(コールマン)が1951-1983年の約32年間
の長きに渡って製造していたヴィンテージランタンの代名詞的存在である『200A』の
復刻品である『200B』について皆さんと理解を深めていきたいと思います!
まずはコールマンについて知っておこう!
200Bランタンを知る前に先ずはオリジナルである200Aランタンについて理解する必要があります。
200Aランタンとはコールマンが誕生し、キャンプメーカーとして唯一無二の存在へと変化していった怒涛の歴史の中で生まれたガソリンランタンの普及モデルの1つです。
数多くのモデルが存在するコールマンのランタンですが、全てのモデルの系譜を辿ると、コールマンというブランドが生まれた歴史を垣間見る事になります。
現在のキャンプブームでは、ランタンはあくまでも“キャンプ用品”としての存在ですが、時間を100年程巻き戻してみるとランタンの存在は現在と全く異なった存在であった事に
気付くことが出来ます。
コールマンが生まれた理由
コールマンは元々、アメリカでインフラの整っていない地域向けにランタンやバーナーを生活用品として販売をする事から始まったメーカーです。
今ではキャンプで使用するイメージが強いランタンやバーナーですが、当時はあくまでも生活用品としての需要から生まれた製品なんです。
現代のように電気やガスなどのライフラインが整備される前なので、まったく生活様式が異なる時代でした。
一部都会では先行しライフラインの設備が始まっていきますが田舎ではまだまだ夜は暗く、手軽に灯りや煮炊き用の火を扱う事は出来ない状況だったようです。
インフラ整備の加速と共に需要が激減
地方のインフラ未整備地域の需要を追い風に順調に業績を伸ばす事に成功したコールマンでしたが、電気・ガスの整備が進むと同時に需要の先細りはどうしても避けられない状況に陥ります。所謂事業転換期というやつですね。
コールマンと同じようにランタンやバーナーを生活用品として売り出していたメーカーは同じような岐路に立たされますが、コールマンが今日のように成功した理由は他社が行った事業転換とは異なった視点を持っていたからだと言われています。
もう一つのインフラ転換“車の発展”
コールマンと同じような同業者は世界中に存在していましたが、それらの多くは自国が辿った経緯をなぞる事でした。
つまり同じようにインフラ整備が整っていない国での需要を取り込む“輸出”という解決策へと進んでいきますが、コールマンは自国で起こる『次の需要』を見越し方向展開を行います。
それが『車』という人類に与えた大きな発明です。
車がアメリカ社会に与えた影響は皆さんご存じの通りですが、個々の移動範囲が比べ物にならない程拡大していきます。
車を中心とした生活へと時代が変わるにつれて『レジャー』という新しいビジネスチャンスが生まれ、その1つとして『オートキャンプ』という需要が急上昇しました。
週末に都会を離れ、湖畔などでキャンプをして過ごす事が1つのステータスのようなブームが起こり、野外で使用できるランタンやバーナーを中心としたキャンプ用品が売れに売れたそうです。ここの需要にコールマンはしっかりと乗った事により、危機的状況であったブランドを立て直しました。まさにブランディングの成功です。
キャンプの歴史を最も長く見てきたメーカー
このようにして現在はキャンプメーカーとしての確固たる地位を築いているコールマンですが、ここまでの間に数多くの困難や世の中の変化に対応する事が出来たからこそ存在し続ける事が出来ているのだと思います。
現行品では最新の技術を取り入れた製品を作り出し、多くのキャンパーを魅了し続けていますが、歴史が長いだけあって過去の製品、所謂ヴィンテージ品の数も圧倒的に多く、現行品にはないデザインや雰囲気を楽しむ愛好家が多いのも特徴的です。
その中でもやはりコールマンと言えばランタンというイメージがある為、ヴィンテージランタンへの憧れは、キャンプを始めた方であれば必ず早かれ遅かれ訪れる『誘惑』となるはずです。
日本で最も知られているヴィンテージランタン『200A』
コールマンの歴史は100年以上と長く、ランタンだけに絞っても作られたモデルは多岐に渡ります。
どれもこれも個性的なデザインや、技術の進歩の変化が見られる為、手に入れられれば貴重なコレクションとなりますね。
あなたはどのモデルをお持ちですか?またはこれから手に入れようとお考えですか?
様々なモデルがある中で、初めてのヴィンテージランタンとして最も人気の高いモデルは
『200A』というランタンではないでしょうか?
様々なキャンプブログや雑誌などで取り上げられている為、200Aランタンを知っている方は多いのではないでしょうか?モデル名は知らなくても『赤いランタン』として知っている方はいると思います。
今回ご紹介する『200B』はこの『200A』の復刻品ですが、復刻する位人気が高かったという意味でもあるんです。(本題で後述します)
1951-1983年の約32年間の長きに渡って製造されていたモデルだけあり、長きに渡りユーザーに愛されていたという事ではありますが、製造が終ってからも多くのユーザーを虜にしている理由とは一体何でしょうか?
特に日本での人気が高い理由を3つ説明したいと思います。
①コレクション要素が高い
約32年間製造されていましたが、製造開始から少しづつ改良されたり、逆にコスト削減等の理由により簡略化されたパーツなどが付いたり、色が異なったりと、同じ200Aでもマニアにとっては全くの別物として認識されています。この違いがコレクション要素を高め集めてしまい理由となります。特に日本人は集めるの好きですよね~。
同じ200Aでも大きく分けて年代や仕様で以下のような愛称で認識されています。
※各名称をクリックすると過去にご紹介したページを御覧頂けます。
6、Patent Pending(パテペン) (1965-1970年頃)
②自分と同じ年齢のバースデーランタンが見つかる
コールマンのランタンやバーナーのタンク裏には製造された『年・月』が刻印されているため自分の生まれた年月と同じ物を探すことができ、1つの楽しみとされています。
キャンプにハマっていて余裕のある40代~の方たちの誕生日と製造年数がマッチしている点も200Aランタンの人気の一つとして考えられます。
③現在でも修理パーツが現行で売っている
ヴィンテージランタンの最大の特徴とも言えるのが、『今でも使える』という魅力ではないでしょうか?100年も昔の物がまだ現役で使えるという言葉では何とも表現しにくい不思議な感覚は所有された人にだけ味わえる特別な物です。
しかし、中には消耗品がありますので交換する必要があるパーツもあります。
200Aランタンの消耗品は何と現在でもしっかりと製造されている為、メンテナンスをしていく事でこれからもずっと使っていける安心感があります。
200Bランタンが生まれた経緯
前振りが長く申し訳ありませんでしたが、ここから本題となります。
200Bランタンの魅力を知ってもらう為には、コールマンの存在と200Aランタンについて知って頂く事が欠かせない要素でありました。
ではここからは200Bが実際に生まれた経緯を見ていきましょう。
200Aランタンが終了した理由
200Aランタンの製造が終了し、現行のガソリンランタンである286Aへモデルが切り替わった後も多くのファンがもう一度200Aランタンの製造再開を望んだそうです。
しかし200Aランタンの製造が終了した理由は、イージーライト・システムへと構造の切り替えが進められた事であり、ガソリンランタンの使用方法が格段と安全に簡単に性能が上がったというスペックUPが目的でした。
コールマンとしては性能を上げてユーザーがよりランタンを使いやすくしたつもりでしたが、ファンとしては新システムよりも見た目も使い勝手もレトロさを求めていたようです。
とは言え、現行のガソリンランタンのイージーライト・システムは、燃料バルブ1つだけで燃料噴出とジェネレーターのクリーニングが同時に行えるだけでなく、点火作業自体も燃料の噴出過多を防ぎ、炎上しにくい構造になった為、ガソリンランタンに苦手意識のあったユーザーや初心者にとても有効な改善となったのは言うまでもありません。
1990年代の第一次キャンプブームの勢い
200Aランタンの製造が終了し、モデル286Aへ切り替わった1984年以降落ち着いていたキャンプ市場ですが、1990年代に入りバブル経済の発展と共に、日本でも『レジャー』ブームの勢いが過去最大級に勢いを増していきます。
経験された世代の方はお分かり頂けるかと思いますが、今以上にRV車が街を走り、パジェロ、ランクルなど日本を代表する四駆をアウトドアをしていなくても取り合えず乗る(笑)といった文化だった記憶があります。
今でもキャンプブームと呼ばれてはいますが、1990年代当時のキャンパー人口は今の3倍以上とブームのレベルが違います。
また今と大きく異なるのが、キャンプメーカーがコールマン、スノーピーク、オガワなど今でいう大御所位しか存在していなかった為、現在の多様なキャンプスタイルとは異なり、各メ―カーのフラッグシップモデルに多くのキャンパーが憧れ、それらキャンプ道具を使う事にもステータス性を感じていたはずです。
そんな当時のキャンプブームの波にコールマンも乗らないわけはなく、多数の限定モデルを投入していました。言わば90年代は『限定モデル乱発シーズン』とも言える10年でした。
クラシックシリーズの登場
90年代はコールマンから様々なシリーズや限定モデルのランタンやバーナーが発売されていましたが、1993年に『クラシックシリーズ』という名目で登場したランタンとバーナーがありました。
クラシックシリーズで復刻されたランタンとバーナーは以下になります。
・200Bランタン
・635Bランタン
・502Aシングルバーナー
・416 2バーナー
そう、このクラシックシリーズこそ、200Aランタンの復刻品となる200Bランタンが発売されたシリーズとなりました。
シリーズ名にもなっている『クラシック』は往年の人気モデル復活というファン待望のシリーズであり、後にも先にも200Aの復刻はこの一回限りとなっています。
このシリーズが登場したのは200Aランタンが廃盤となったちょうど10年目の復刻劇となったのです。
200Bと200Aの違い
200Aの復刻となった200Bですが、復刻と発表になった際は熱望されていたファンに驚きと興奮を与えたようですが、いざ発売となった際は一部ファンからは大きな落胆の声があったようです。
それはオリジナルである200Aの復刻とは言えない違いがあった為、忠実な再現を望むファンからは『似て非なるもの』と当時評価されてしまったようなんです。
ではオリジナルの200Aと異なる点を見ていきましょう。
見て目は200Aでも中身は現代
構造として現行のイージーライト・システムを採用している為、簡単に言うと現行ランタンの見た目を200A風に仕上げたランタンと言うと分かりやすいかと思います。
この200Bの誕生により、見た目200Aタイプ、中身現行システムというモデルは、後に発売となる『シーズンズランタン』へと採用され今でも活用されているモデルへとなっています。
フレーム構造が違う
ベンチレーターを乗せるフレームですが、200Aオリジナルはサークル状のフレームの上にベンチレーターが乗りますが、200Bはグローブに直接ベンチレーターに付いているバネ状のパーツで押さえる仕組みになっています。
故に見た目は同じでも200Aと200Bのベンチレーターは交互性はありません。
バネの力で押さえる現行の仕組みは、振動等でグローブがグラグラする事がなく、割れるリスクを回避しています。
これも構造同様ですが、ユーザーの使いやすさを考慮した結果です。
200Bには前期と後期があります
では更に深堀していきますが、このクラシックシリーズの200Bには『前期』と『後期』が存在している事をご存じでしょうか?
200Bの製造年数は『93年』と『94年』の2種存在しており、約二年間続いたシリーズでした。93年製を『前期』、94~95年製を『後期』と分ける目安ではありますが、一目で判断が付くポイントがあります。
それはベンチレーターのトップ下の窓の形が『四角形』なのが前期の特徴で、『扇形』が後期の特徴です。
気になる状態とお値段は…
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ブランド:Coleman(コールマン)
モデル:200Bクラシックランタン(前期)
型番:200B703J
製造年数:1993年12月製
程度:AB(ベンチレーターヨゴレ有)
付属品:メタルケース付き
当店販売価格:54,780円(税込)
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今回詳しくご紹介した200Bランタンですが、ちょうど希少な前期モデルの在庫がございますので、ブログを読んで頂き、ご興味が沸いた方は手に入れるまたとないチャンスです。
200Bの誕生時は、忠実な復刻ではなく謙遜された200Bですが、その影響かあまり数は売れなかったようで、残っている数も比較的少ないランタンでもあります。
しかも、前期モデルは発売された初年度に購入された方しか買えなかったので、今ではとても貴重なモデルになってしまいました。
200Bランタンは、200Aランタンへの多くのファンの想いを受け止め、コールマンが復刻しましたが、復刻品という位置付けではなく、現代風にアレンジを効かした全く新しいランタンであると個人的には思います。
復刻品と言うと、オリジナルより劣ると解釈される方は少なからずいるかと思いますが、200Bランタンはデザインの良さと機能性の良さを組み合わせた唯一無二のハイパフォーマンスランタンであると断言出来るかと思います。
人それぞれ拘りはあるかと思いますが、素直に“良さ”を認める事はとても素晴らしい事だと思います。
トレファクスポーツアウトドア三芳店