次世代へバトンを渡した最終型モデル「Coleman 200A グリーン」
2024.11.20
2021.10.23
魔性のランタン。その名も200A。
かつおどりです。
1980年代に製造を終了しているにもかかわらず、どうしてコールマンを代表するビンテージランタン200Aは今なお人気なのか。
かつおどりも最近200Aゲットしたいな~なんて思っていますが、「200Aが人気の理由」を紐解いていこうと思います。
200A誕生までの歴史
200Aが人気の理由をお話しするには、まずは200A誕生までの歴史を軽くご説明していきます。
1920年頃、アメリカで爆発的なオートキャンプブームが巻き起こりました。
第一次世界大戦後、アメリカは世界屈指の債権国となり一躍裕福な時代になりました。
各家庭がマイカーを持ち始め都市部から郊外へキャンプする人が増え、それに伴いそれまで無料だったキャンプ場が有料になるなど、キャンプはビジネスとしても発展していきました。
この頃、コールマンは屋外用のランタンを製造しておりましたが、あくまで「屋外用」であり「キャンプ用」として売り出していたわけではありません。
屋外用ランタンの質を認められ、第二次世界大戦前には軍用のランタンを提供するよう依頼もされていました。
コールマンの252というモデルのランタンは当初軍用に製造され、後に252Aという民生モデルが作られています。
このように、開発の順序が
民間用→軍用
ではなく
軍用→民間用
ということは非常に良くあることです。
身近な例で言うと、GPSや電子レンジは元々軍事技術を応用したものです。
1950年頃から白熱電球が普及し始め、ガソリンランタンの需要は減ってきましたが、コールマンは改めて「キャンプ用」としてランタンを売り始めた結果、見事大当たり。現在のような唯一無二のアウトドアメーカーとしての地位を確立させました。
200Aというモデルはこの1950年頃に登場したモデルです。
それまでのランタンに比べても鮮やかなカラーリングになっています。
コールマンはこの時期に一般受けするようなデザインにするよう会社の方針も変えたのでしょうか。
これからもガソリンランタンは廃れない
ガソリンランタンは歴史があるだけに、ある種古くて現代的ではない印象を持っている方も少なくないと思います。
現在のランタン需要は恐らくLEDランタンがダントツでしょう。
それでも200Aなどに代表されるガソリンランタンは、なぜ今もなお一定数の需要があるのでしょうか。
それは、ガソリンランタンは半永久的に使えるからとかつおどりは考えています。
確かにLEDランタンは低コストで長持ちします。物によってはガソリンランタンやガスランタンよりも明るいモデルも存在します。
しかし、物理的な耐久力があるかと言われれば怪しいところですね。
LEDランタンは一度断線してしまったりバッテリーが消耗しきってしまったら、もう使い物になりません。
機械式であるLEDランタンは、壊れた後のリペアは素人では非常に難しく、場合によっては新品を買った方が安く済むという事もあるでしょう。
地面に落として点灯しなくなってしまったという方もいるのではないでしょうか。
その点、ガソリンランタンはパーツが破損しても多くの場合修理して直すことができます。
200Aは現行の286系ランタンと多くのパーツにおいて互換性があるので、ビンテージランタンである200Aであったとしても、アウトドアショップに行けば自分である程度のパーツを買い替えることができます。
現行品と互換性があるという事は、当時の構造が極めて優秀で概ね完成されたものであったという事が伺えます。
製造されてから約50年程経過しているこちらの200A。
LEDランタンは50年後も同じように光り続けていられるでしょか。
しっかりメンテナンスをしてあげれば、実はLEDランタンよりよっぽど長く使い続ける事ができるのです。
ですので、これからの時代もガソリンランタンの需要がゼロになるという事はないと考えられます。
200Aが人気な4つの理由
前項で200A含めガソリンランタンがなぜ廃れないのかをお伝えしてきました。
以上を踏まえつつ、ガソリンランタンの中でもなぜ200Aがこんなに人気なのかを4つのポイントでまとめました。
1つ目「デザインが万人受けする」
丸みを帯びたフォルムが老若男女に受け入れられる見た目をしています。
カラーリングも鮮やかな赤色をしているので、ニッケルやブラスのギラギラした感じは無く少しPOPな印象です。
ビンテージランタンといえど古臭さは感じません。とは言いつつも古き良きアメリカをイメージできる不思議な懐かしさもありますね。
2つ目「見た目の種類が豊富」
200Aは製造された約30年の間に何度もマイナーチェンジを繰り返しています。
それらは全て違った見た目をしているので、ファンやコレクターは全種類集めたくなってしまうことでしょう。
今回ご紹介の200Aは1971年製。比較的後期に作られたモデルでベンチレーターが低いタイプです。
200Aの各年代のモデルの特徴に関しては、下記リンクをご参照ください。
https://sports.treasure-f.com/tag/200A/
3つ目「バースデーランタンとしての需要」
2つ目に通じるものがありますが、キャンプ界隈には「バースデーランタン」なるものが存在します。
自分が生まれた年・月に製造されたランタンをバースデーランタンとして一種のコレクションとするものです。
コールマンのランタンは製造年と製造月を容易に確認することができるので判別しやすくなっています。
※製造年を判別しやすいだけであって、希望の製造年を見つけやすい訳ではありません。
また、200Aが製造された1950年代~1980年代は、ちょうど今キャンプをしている世代(40代~70代)が多く生まれた年代でもあります。
そういったところも200Aが注目される所以だと思います。
4つ目「知名度が上がり続けている」
完成度の低いものや壊れやすいものは淘汰され後世にまで残ることはそうありません。
しかし、200Aはその完成度から、廃盤になってもなお目にする機会の多いランタンです。
人の目に触れれば認知度はどんどん高くなり、注目もされやすくなります。
また、シーズンズランタンや200Bなど、200Aの復刻モデルも沢山登場していることから、もともと200Aを知らない世代やこれからキャンプをやり始める方たちも200Aの存在を知ることになります。
簡単に明るくなるLEDランタンやガスランタンも良いですが、せっかくキャンプに行くなら手間をかけても雰囲気を大切にしたいし、他の人と被らないようにしたいところ。
200Aがちょっとでも良いな~と思った皆様。「ビンテージ沼」へようこそ!
商品詳細!
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【ブランド】Coleman(コールマン)
【アイテム】ガソリンランタン
【モデル】200A
【状態】デカールヒビ有・その他比較的美品
【製造年】1971年6月製
【備考】後期レッドバルブ
当店販売価格:54,780円(税込み)
問合せ番号【5502001592003】
※販売済みの際はご容赦ください。
※電話でのお取り置きは対応いたしかねます。
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