ビンテージテントのモス「アウトランド」は左右非対称の芸術作品
2022.12.26
2022.12.26
ビンテージテントはハマると抜け出せない芸術
こんにちは!
ラジマルです!
皆さまビンテージテントと言えばどこのメーカーを思い浮かべますか?
そう!もちろんMOSSですよね!?
私はMSRにハマってからというものの買収される前のMOSSにも興味が湧き、いろいろ漁った日々があります。
結果、私はビンテージMSRのツインブラザーズに手を出しました。
ここまで「MOSS」と当たり前のように書いていますが、皆さまご存じでしょうか?
少し深堀して紹介させていただきます!!
モスは、こういった独特なフレームワークを採用していることで有名なテントメーカーです。
1975年にビル・モス氏とその妻マリリン・モス氏によって創設されました。
1975年の創設時「MOSS tent wroks」としてミシガン州でスタート。
「MOSS」というブランド自体は、創業の次年1976年にアメリカのカムデン・メイン州に拠点を置き、スタートとなっております。
ビル・モス氏は絵画や彫刻を手掛ける芸術家としても知られており、ミシガンの自然豊かな環境で育ちました。
ビル・モス氏はそういった自然豊かな環境で育った経験値をアウトドアにおけるテントやタープのデザインに活かすようになります。
自然は非対称の世界ということもあり、非対称ながら広大な自然に溶け込むMOSSの幕を設計していたのだと予想されます。
今でもMoMA(ニューヨーク現代美術館)では、永久収蔵品として「スターゲイザー」が展示されております。
当時販売されていたスターゲイザーとはやや形が異なるので、もし行く機会がありましたら比較していただければと思います。
また、MOSSは1994年に創業者のビル・モス氏が亡くなり、REI社に売却。
その後、2001年にREIからMSRへ、カスケード、アルマジロ、ウォーラスとともに売却されました。
MOSS自体は無くなっていますが、デザインも一緒にMSRへ売却されたので、MOSSらしいフレームワークを使用したテントがMSRでも見ることが出来ます。
さらに最近モスジャパンから複数モデルが復刻しており、モステント熱の高まりも感じます。
当時のデザインのモデルも続々と復刻。
人気のビル・モス氏オリジナルデザイン「スターゲイザー」や「パラウィング」なども復刻。
年数経過により劣化してしまっていることの多いビンテージテントのモステントですが、復刻版では新品のモステントを使用することが出来ます。
マニアの方のみならず、新規のユーザーも思わず手が出したくなるのではないしょうか。
モステントの中でも、ビル・モス氏がオリジナルで手掛けた幕は人気の高いアイテムとなっております。
オリジナルデザインラインナップ
・スターゲイザー
・アンコール
・オリンピック
・アウトランド(本日紹介アイテム)
・スターレット
・パラウィング
・スタードーム
…etc
これらはマニアの中でも非常に人気が高いアイテムとなっており、需要が高い面から希少価値もあるアイテムと考えられます。
オリジナル以外ラインナップ
・リトルディッパー
・ビッグディッパー
・タイタン
・デルトイド
・スーパーフライ
・ヘリックス
・スーパードーム
・アストラルドーム
・サンダードーム
・オデッセイ
…etc
まだまだ紹介しきれないほど多くの幕のラインナップがございます。
GTシリーズ
幕のモデル名の語末にGTと付くモデルもございます。
「GT」とは、グリップテクノロジーを意味し、吊り下げ式のデザインとなっております。
モステントは基本的にスリーブに通したフレームワークで有名ですが、GTに関しては吊り下げ式になるので当時そういった意見があったのではと予想されます。
本日紹介の幕は「アウトランド」
上記したビル・モス氏オリジナルデザインの一つとなります。
そのため希少価値が高く、人気の高いアイテムです。
アウトランドは見た目通り、非対称のデザインとなっております。
テントは左右対称のイメージも強いと思いますが、芸術性を兼ね備えたモステントだからこそこういったアシンメトリーのデザインが評価されていたのだと思われます。
形としてはモステントの「オリンピック」の一回り小さい印象。
ちなみにオリンピックは1978年のロサンゼルスオリンピック開催の年に発売されたことからその名が付けられております。
オリンピックより一回り小さいサイズだと「オデッセイ」も若干似ていますね。
中央に1本のフレーム、それを支えるように入る2本のフレーム。
こういったフレームワークからもモステントの芸術性×機能性を感じます。
モステントにはカムデン製、シアトル製、中国製があり、このアウトランドはカムデン製となっております。
カムデン製はオリジナルデザインの幕が多く、そのことからも注目度の高い幕と言えます。
カムデンは製造当時、徐々にシアトル、モステントの最終盤は中国製といったイメージです。
また、カラーリングも微妙に違っており
カムデン前期⇒カムデン後期⇒シアトル⇒中国
バーガンディ⇒ レッド
と変更している背景がありますので、カラーリングからもなんとなくの年代が判別できます。
詳細をみるとさらに細かく年代によってデザインやカラーリングは違うのですが、大まかにはこの印象となります。
アウトランドに採用されているフレームポールは、世界三大ポールメーカーのイーストン社製「7075-T9」です。
モステントはビンテージ幕として有名ですが、この長い期間ポールが割れたり折れたりしていない状態で残っているのもこういったポールの耐久力が高いことも理由の一つとして挙げられます。
無印アウトランド
アウトランドには「フープドアウトランド」という名称のモデルも存在します。
フープドは前室があるので、広々使いたい方はフープドを選択。
収納サイズを小さくしたかったり、前室は必要ないと考えていた方は無印アウトランドを選択できるようになっていました。
機能面も良く、テント内にはポケットが2つ付属しております。
また、天井にはループもあるので、就寝時ランタンを吊り下げて作業することも可能です。
こういったデザイン性×機能性が評価されているのでは無いかと考えられます。
かなり年数の経過したアイテムの為、ヨゴレやキズ、モステント特有のモス臭、設営に支障のあるショックコード伸び(要交換)などの状態難がございます。
また、こちらのテントには本来付属のフライシートが欠品しております。
そのためカンガルースタイルでの使用を推奨いたします。
こちらの商品はトレファクオンラインにも掲載中ですので、商品詳細のボタンをクリックして詳細をお確かめください。
---------------------------------------------------
【ブランド】MOSS(モス)
【アイテム】ドームテント
【モデル】OUTLAND/アウトランド
【状態】オンラインサイトにてご確認ください
【備考】カムデン製・推定後期
当店販売価格:27,280円(税込み)
問合せ番号【5502001868757】
※販売済みの際はご容赦ください。
※電話でのお取り置きは対応いたしかねます。
---------------------------------------------------
<トレファクスポーツアウトドア
柏店よりお知らせ>
柏店へのアクセス方法
アウトドア用品の買取を強化中
自転車本体・パーツ単位での
買取を行っております
毎日更新!
オンラインで買える中古アウトドア用品
トレファクスポーツアウトドア柏店