投稿日:2020.05.29
【月イチ連載】ヤマケンがかたるソロキャンプの魅力(焚き火編④-全4話)
5月から8月にかけまして、ハイパーキャンプクリエイターのヤマケンさんに連載企画としてソロキャンプの魅力を語ってもらう企画です。
1回目の5月の連載はソロキャンの華、焚火についてとことん語ってもらいます。
今回はヤマケンさん、焚き火ができないときに焚き火を満喫するエア焚き火について語ってくれています。
さすがハイパーキャンプクリエイターです。
それではどうぞ!
これまでのお話はこちらから
焚き火編①ヤマケン焚き火の魅力をかたる
焚き火編②ヤマケン焚き火の準備をかたる
焚き火編③ヤマケンなんちゃってブッシュクラフトをかたる

ここまでで焚き火の魅力や基本的なやり方、プラスアルファの遊び方を紹介しました。
ちょっとでも「焚き火をやってみたい!」と思って頂けたら幸いです。
しかしながら!いつでも焚き火をしに行けるとは限りません。
そんなときにどうやって焚き火を楽しむのかについて最後に『番外編』としてお話をさせて頂きます。
焚き火の動画を撮っておこう

まずは、焚き火の動画を撮っておいて、それを眺めて楽しむ方法です。
やり方はとても簡単。
焚き火の揺らめく様をスマホなどのカメラで5分ほど撮影しておくのです。
たったこれだけ?と思うかも知れませんが、これが結構癒やしになります。
コツとしては焚き火だけを撮るのではなく、焚き火に使う道具なども一緒に映るようにする。
自分が焚き火をしている感覚により近づくので、非常におすすめです。
「お気に入りの焚き火道具を早く使いたい!!」という葛藤もまた楽しいのであります。
注意点としては、あまり焚き火にスマホを近づけてしまうと熱でスマホが故障する可能性があります。
ほんのり暖かい位の距離で撮りましょう。
ちなみに「まだキャンプに行ったことがないけど、焚き火を眺めたい」という方はYouTubeで「キャンプ 焚き火」のキーワードで検索をすると幸せになれるかも?
焚き火道具のお手入れをしよう

焚き火道具のお手入れなんかも素敵な時間です。
焚き火台や火ばさみ、火吹き棒などを濡れタオルなどで拭いてきれいにしてあげると、道具に対する愛着が更に湧きます。
こうやってメンテナンスをすることでより一層焚き火への情熱が湧き上がることでしょう!
注意点としては、焚き火台の水洗いはサビの原因になるので避けた方が良いです。
キャンプブログやアウトドアショップで焚き火用品を沢山見る!

ご自宅にいるならばキャンプブログの焚き火用品の記事を片っ端から読んでいくだけでもとても楽しいです。
また、おでかけできるのであればアウトドアショップに足を運び、気になる焚き火用品を実際に触ってみる、というのもまた楽しい。
記事を読んだり、道具をみたりしながら「自分のキャンプサイトではこういうふうに配置する」「次はこんなふうに焚き火を育ててみる」など、色々と想像・妄想を繰り広げます。
この楽しみ方を、キャンパーは“キャンプ沼”と表現します。
「この道具があれば……!!」
「今の道具も使えるけどこの道具も試してみたい……!!」
などの焦燥感にその身を焦がしてみるのも一興です。
(ちなみに、気づいたときには大量のキャンプ道具が……というところまでが”キャンプ沼”です。ようこそこちら側の世界へ。)
自室で焚き火ポジショントレーニング
キャンプは他の道具も含め、道具の配置の仕方によって快適さや楽しみ方がかなり変わってきます。

例えば、椅子の正面に焚き火台、左手にクーラーボックス、右手にテーブルとお酒を配置する。
こうすることで焚き火を正面に眺めながら、お酒を飲める。
お酒が無くなっても焚き火の前から動かずにお酒をクーラーボックスから取り出すことができる(ちなみにこれを私はパイロットポジションと呼んでいます)。
このように、焚き火ポジションを構築するだけでも千差万別の楽しみ方があるのです。
これはキャンプに行けなくとも、自宅でも十分トレーニング可能です。そのままお酒を飲んだりご飯を食べると気分がまた一段と上がります。
もちろん、既に自分の焚き火スタイルがある方は、それを自室に構築するだけでも非常に楽しいはず。
たまには違う構築を行ってみるのもまた一興。


というわけで、ソロキャンプの魅力の話から、ソロキャンプの焚き火の楽しさ、基本的なやり方、応用、ご自宅での楽しみ方について紹介致しました。
ソロキャンプに興味があるけど、まだキャンプに行ったことのない方は、まずは焚き火を日帰りで楽しんでみて、一日の流れを掴んでみるのがおすすめです。
また、ソロキャンプ、と言ってもキャンプはキャンプ。
もちろんソロキャンプ用に道具を新調するのもいいですが、グループキャンプやファミリーキャンプを楽しんでいる方なら、まずはその道具でチャレンジしてみましょう。
とにかくいろんな楽しみ方があって、この自由度の高さが何よりも面白い。
キャンプは人生を豊かにすると信じています!
ひとりでも多くの方がキャンプを経験し、そしてキャンプの楽しさにハマり、どっぷりとキャンプ沼に浸かってくださることを心より願っております!!
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!!
今回使用した焚き火道具のご紹介

茶こしと蓋がついた珍しいタイプの真空構造のマグ。
お茶派キャンパーにおすすめのマグですが、ヤカンでコーヒーを煮出す「レンメルコーヒー」を楽しむ時にこの茶こしが地味に使えます。

キャンプでこそ焚き火や炭火で美味しいお米を!
炊飯だけではなく、蓋がガッチリ重く厚手なので、煮込み料理も作れちゃう一石二鳥なアイテムです。

価格、使い勝手、サイズ感と文句なしのTEPPAN of TEPPANS。ソロキャンプのとき、これで分厚いステーキを焼くのが至高の楽しみです。ちなみに炊こうと思えば米まで炊けちゃう。

収納サイズが薄く、フォルムがとてもクールな焚き火台。組み立て方も特殊で面白い。大きな薪も気にせず燃やせるので、焚き火を満喫したいけど積載がなぁと悩むキャンパーさんにおすすめです。

焚き火台といえばファイアグリル、というくらい多くのキャンパーに愛用される焚き火台。
収納サイズがネックですが、これ一台で一生焚き火を楽しめる位の耐久性です。
【ユニフレーム 薪グリル(中央)】
調理を楽しむことを主眼に置いた焚き火台。五徳は3段階の高さ調節が出来るので、火力調整もお手軽(要手袋・火バサミ)。
炭火での調理後に薪をいれて焚き火に派生させると調理も焚き火もより楽しめます。
【ベルモント TABI(右)】
チタン製のとにかく軽い焚き火台。
500gを切る驚異の重量と収納時のコンパクトさから、バックパックや自転車でのキャンプ、キャンプ旅でも焚き火を楽しみたい方におすすめです。

耐火・断熱素材を使った焚き火台の下に敷くシートです。
地面への熱のダメージを防いだり、後片付けを簡単にしてくれます。
焚き火を楽しむなら必須アイテムです。

比較的火保ちの良い着火剤。
原料に間伐材と蝋(ろう)を使っているので、環境に優しく、何より匂いが出ないのでおすすめです。

アメリカのおじさんがこの道具だけを作り続けてはや何十年と噂の火吹き棒(?)です。
チューブなので、吹きたいところを自由自在に吹けるのがポイント。
構成する部品がどこかで見たことあるのがまた面白い道具です。
【VARGO アルティメットファイヤースターター(チューブの上にある筒)】
収納サイズがとにかく小さい火吹き棒なんですが、一番のポイントはファイヤースターターも一体になっている点。
これ一本だけでなんちゃってブッシュクラフトが楽しめます。
【ユニフレーム ちびナタ(中央左)】
【ユニフレーム 燕三条乃斧(右)】
越後の刃物職人が手作りで作っているちびナタは、見た目に反してずっしりとしっかりとした刃物の重みを感じる作り。そこにロマンを見る。
ただしあまり太い薪を割るのは難しいので、燕三条乃斧と組み合わせて使っています。
【オルファ 替刃式フィールドナイフFK1(中央右)】
カッターで有名なOLFAのアウトドア用カッター(?)です。
カッターなのにしっかり使えて、切れ味抜群です。さすがカッターメーカー。
握りもよく、フェザースティックを作る時間が至高の時間に変わる。
ヤマケンがかたるソロキャンプの魅力-焚き火編-は、今回で終了です。
月イチ連載で8月まで続きますのでお楽しみに。