【6月連載④】ヤマケン、こよなく愛するキャンプ道具沼についてかたる

投稿日:2020.06.30 | 最終更新日:2020.07.02

2020.6連載 #4

 

みなさん、こんにちは!

Hyper Camp Creatorsのヤマケンです!!

 



ヤマケン:キャンプブロガー・イラストレーター

2年間の日本全国キャンプ旅で約250ヶ所のキャンプ場でキャンプ。
その後3年間千葉の有名キャンプ場でスタッフとして、キャンパーのサポートを。
現在は自分たちのキャンプ場を作るために奔走中!キャンプのイラストも描きます。

前回より4つのテーマで連載を頂いております「ヤマケンがかたる」。

この連載は「ソロキャンプ」に興味を持っている方をちょっとでも後押しすることを目的としています。

また、キャンパーのみなさまと「キャンプの楽しさを共有したい!」と思っています。 

今回はキャンプの楽しみ方のひとつ、キャンプ道具についてかたっています。

これまでのパート(本編)ではキャンプ道具沼というものがなんなのか、楽しさや、どんな沼があるのかなどを通して、キャンプ道具沼の全体像をお伝えしてきました。

 
  • キャンプ沼・キャンプ道具沼ってそもそもどういうこと?
  • キャンプ道具って今どういう感じなの?
  • キャンプ道具沼を紹介するのはなぜ?
  • キャンプ道具を楽しむってどういうこと?
  • 具体的にどんなキャンプ道具沼があって、どんな楽しみ方なの?
 
 

-ここまでの記事-


【6月連載①】ヤマケン、キャンプ道具沼をかたる
【6月連載②】ヤマケン、キャンプ道具沼の楽しみ方をかたる
【6月連載③】ヤマケン、キャンプ道具沼のそれぞれの楽しさをかたる
 

最後のパート4では余談的に、私ヤマケンが10年弱キャンプを楽しんでたどり着いた「今浸かっているキャンプ道具沼」についてざっくり語らせて頂きます!

 
◀このパート4でお話すること▶
ヤマケンがどっぷり浸かっているキャンプ道具沼について
 

ヤマケンがどっぷり浸かるキャンプ道具沼は使いにくい調理器具沼!

私がどっぷりと頭の先まで浸かっているキャンプ道具沼は「使いにくい調理器具沼」です!

もはやここまで行くとニッチもニッチな気がしてきますね。

 

上の写真は私がキャンプに行く際によく使う、キャンプ飯を作る調理器具の1軍です。

特にバーナーがお気入りで、左の青いバーナーがオプティマスの「ハイカー111」。
右の緑色のバーナーがコールマンの「コンパクト2バーナー」で、どちらもヴィンテージな道具です。
どちらもガソリン式のもので、ポンピング(燃料タンクに圧力をかけること。
自転車の空気を入れるようなイメージです)が必須です。

 

ハイカー111はタンクが小さいのでそれほど大変ではありませんが、コンパクト2バーナーはタンクが大きいので、下手すると100回以上ポンピングをしなればならず、すぐに使えません。

更に、ハイカー111は事前にプレヒート(ガソリンが気化するように事前にバーナーを暖めること)をしないと火を付けることも出来ません。

こんなに使いにくいバーナーたちですが、この2つをメインとして使っています。

 

また、鉄板もよく使います。
上の写真、右手前の2枚は同じ商品で、テンマクデザインの男前グリルプレート。
鋳鉄製なので、使用後は火にかけて乾かした後、油を塗って錆びないようにして保管しないといけません。

 

鉄板なので基本的には焼く調理がメインになりますし、汁物を作るのはほぼ無理です。

ですが、なんだかんだ男前グリルプレートは2枚持っていますし、ユニフレームのユニ鉄、ナチュラムのクロテツも買いました。
なんなら鉄板4枚と周辺の用品がひとつにまとまるようにオリジナルのバッグまで作る始末。

このように使うためにちょっと一手間が必要だったり、使った後がちょっと面倒だったりする、使いにくい調理器具を私は好むようです。
面倒くさい道具が好きなのは自覚していましたが、この記事を書くに当たって、道具を選別している時に気づきました。

 

お気に入りの過ごし方をアクティビティにしてくれるのがキャンプ道具

 

もともとキャンプでは、美味しいごはんを作ったり食べたりするのが好きな過ごし方で、気づいた時に色んな調理器具を買っていました。

簡単に使えて簡単に片付けられるものを使っていたこともありますが、なんだかんだと今手元でガシガシ使っている道具は、なんだかちょっと面倒な道具たち。

「あーもう、ガスのバーナー使おうかな」とか「いっそのことフッ素加工のフライパン持っていこうかな」なんて思うこともありますが、

使い始めてしまうと、そのひと手間がなんだかすごく特別なことに思えて熱中してしまいます。

バーナーのハイカー111はバーナーヘッドの収まりがあまり良くないのか、とろ火が苦手。

煮込み料理をする時の加減がなかなか難しく、「本当に使い勝手が悪いなお前は」なんて文句をつけながら使っていたりします。

でも、そのひと手間が、自分だけのキャンプを作り上げているような気がしてなんだかんだと使ってしまいます

男前グリルプレートは使い終わった後の片付けが面倒で、うっかり錆びさせてしまうことも多々あって、その都度タワシでサビを削っています。

それでも、この無骨のただの鉄板一枚で次はどんな料理に挑戦しようか、わくわくしてしまうのです。

 
※ちなみに最終的には男前グリルプレートで米を炊くまでやってみました。アルミホイルやクッキングシートを併用すると男前グリルプレート一枚でなんでも作れます。
 

こう考えると、キャンプ道具は、自分のキャンプの楽しみ方にアクセントをつけてくれて、なんてことはないキャンプを自分だけのアクティビティにしてくれる。そんな気がします。

そして、自分のお気に入りの過ごし方と、選ぶ道具、どんなアクセントを好ましく思うかで、キャンプの楽しみ方、キャンプ道具の楽しみ方は全く異なります。
だからこそ、これだけ沢山のキャンプ道具が世の中にあって、多くのキャンパーがキャンプにドハマリしていくのだと思います。

 

だんだんとハマるキャンプ道具沼は変わっていくし、出戻りしたりもする

 

最近はコーヒー周りの道具も好きです。

コーヒー沼にハマる、程にはまだまだ行き着いてはいませんが、キャンプの朝に飲むコーヒーの美味しさはおしゃれなカフェで飲むコーヒーにも負けません。

コーヒーの煎り具合と自分の好みを探しつつ、挽きの粗さの調整や、お湯の温度を色々試す。なかなか好きな感じに淹れられないのがまた楽しい。

どうすれば好きな味になるのか。
そもそも好きなコーヒーの味に出会っているのか。
そんなことを考えながら色々試していく時間は、自分だけのとっておきの時間です。

最近分かったのは、ただのケトルからドリップポットに入れ替えてゆっくりお湯を注ぐだけで、コーヒーの美味しさが跳ね上がるということ。

なかなかキャンプに行けないときは、コーヒーセットにDECEMBERのティーテーブルとピクニックチェアをバックパックに入れて、自転車でピクニックに行くだけでも楽しいです。

ちょっと使いにくい調理器具たちも、最近好きなコーヒーの道具たちも、キャンプを始めたときには出会っていなかったキャンプ道具です。

それが何回も、何年もキャンプを楽しんでいくうちに、ちょっとずつその存在を知って、見て、触って、欲しくなって、手に入れて、使い込んで。

その間に、使いすぎて飽きちゃった道具も沢山あって。
今は倉庫の中で眠っています。たまに思い出したように使い始めて、改めて「好きだなぁ」と使い直すこともある。

きっと今の道具たちにも飽きる日が来て、何か別の面白い道具たちに興味を持って、同じようにハマるのでしょう。
そしてふとした時に、「そういえばあの道具、また使いたい」なんて戻ったりもするでしょう。
そんな、永遠に楽しめるループがキャンプ道具にはあります。

 

キャンプ道具は単なる手段。でも、キャンプの楽しみそのものである。

 

キャンプ道具は単なる道具です。
キャンプを楽しくしたり、キャンプを便利にしたりする単なる手段です。

もちろん、自然の中で心地よく過ごせればキャンプ道具はなんだって構わない、という方もいるかも知れません。

でも、道具があるから楽しめるキャンプがあって、道具があるからキャンプに行きたくもなる。
そう考えれば、キャンプ道具は単なる道具ではなくて、キャンプの楽しさそのものになり得るのではないかなぁ。

 

 

というわけで、パート4に分けて、キャンプ道具沼を紹介致しました!!

長ったらしい解説のような記事になってしまい、ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございます。

元々キャンプを始めたきっかけは、今思えばキャンプ道具の格好良さに憧れたからかも知れません。

普段使わない道具、キャンプをしないと使いこなせない道具、その格好良さを今でも感じます。


キャンプは道具にこだわらなくても十分楽しいレジャーです。ですが、道具にこだわるともっと楽しいキャンプの世界が広がっています。

そんなわけでキャンプ道具沼は一度ハマるとなかなか抜け出せない危険な沼ですが、是非一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございました。


それではまた、次の記事でお会いしましょう!