ガレージブランドについてあれやこれや語らせてもらいます。-絶対にカブってはいけないキャンパーのためにシリーズ第2弾-

2020.10.23

最近ガレージブランドの注目ぶりはすごいですよね!?
キャンプ界ではasimocrafts(アシモクラフツ)
0/0 Neru Design Works(ネルデザインワークス)
The Arth(ざぁ~ッス)、sanzoku mountain(サンゾクマウンテン)
38explore(38エクスプローラー)の5大ブランドを筆頭に多くのガレージブランドがキャンプ界を大いに盛り上げています。

ガレージブランドの魅力やカッコ良さについて書かれているブログや記事はたくさんありますので、私は『ガレージブランド』が何故注目されているのか?などのバックグラウンドを個人的な意見も踏まえながら書かせて頂こうと思います。


※一部のイメージ画像を除き、画像で紹介しているものはトレファクスポーツで買取・販売したものになります。すでに在庫は全てありません。


というわけで、どうも、孤高の登山好きです。

いつも三芳店でブログを書いていますが、今回は私個人的にも大好きなガレージブランドについて、好きな事を書いていいと言われこの記事を書いています(笑)


アシモクラフツのkushi-z-asi
ネルデザインのnatakezuru
ざぁ~ッスのヘキ男とクミンドル
サンゾクマウンテンのデルタス(和柄)
アシモクラフト×38exploreのa38grate



キャンプ系だけでなく、登山系でも山と道、atelierBluebottle(アトリエブルーボトル)、PAAGO WORKS(パーゴワークス)、LOCUS GEAR(ローカスギア)などアウトドア業界全体でガレージ熱は年々高まりをみせています。

山と道のMINIとメリノウールキャップ
パーゴワークスのニンジャファイアスタンド



私たちがアウトドアアクティビティを楽しむために使う“道具”を作っているブランドは大手メジャーブランドから、小規模生産を行うガレージブランドまで様々なメーカーが存在しており、現在のアウトドア市場を構成しています。

日本市場において、ここまで多種多様なアウトドアブランドや物が豊富に存在し、“選べる”環境になったのはここ10年以内程度の期間でのことです。

それこそ1990年代の第一次キャンプブームには、Coleman(コールマン)を筆頭に僅かなキャンプメーカーがほぼほぼ市場を独占していましたし、登山に至っては1950年代の第一次登山ブーム時は、海外のブランドが憧れの的となり、国産メーカーはEvernew(エバニュー)などの一部ブランドだけでした。

その後の1990年代に深田久弥(ふかだきゅうや)の日本100名山が中高年を中心に空前のブームとなった第二次登山ブーム、そして記憶に新しい2000年に入ってからの第三次登山ブーム(山ガールってやつですね)と続きますが、やはり有名海外ブランド、国内ではmont-bell(モンベル)が牽引してきたので、日本市場ではガレージブランドという概念はまだまだ一部のコアなアウトドア好きにしか認知されていませんでした。

では、ガレージブランドとはどのようにして生まれ、どこまでをガレージブランドと呼ぶのでしょうか?

 

アウトドア史においてのガレージブランド

 

ガレージブランドと言われている理由は、家のガレージ程度のスペースや規模で作られるプロダクトである事から、総称してそのように呼ばれています。

今は1つのジャンルのように言われていますが、歴史を紐解いていくと全てのアウトドアブランドの始まりは“ガレージブランド”だった事が分かります。



例えば今ではアウトドア業界の一角を担う『THE NORTH FACE(ノースフェイス)』でさえも、始まりはサンフランシスコにあった小さなアウトドアショップから始まります。

創業者のダグラス・トンプキンスが始めた店を、ケネス・ハップ・クロックが引継ぎ、当時のアメリカを象徴する“ヒッピーブーム”から自然回帰という“バックパッキングブーム”により大きく発展し、現在の確固たる地位を築き上げました。

今では大手ブランドですが、始まりは大学を卒業したばかりのケネス・ハップ・クロックと、自分たちの旅に使うためにダウンシュラフを作っていた学生2名から始まったれっきとしたとしたガレージブランドです。

ジオデシック構造を世界で初めてテントに用いたのもノースフェイス。
こちらはその系譜であるジオドーム4



このようにアウトドア史において確固たる“オリジナリティ”でアウトドア史に残るハブを構築したメーカーのプロダクトををベースに、様々なブランド、プロダクトが生まれてきた歴史があり、その流れは現代のアウトドア業界でも進化をしているという訳です。

新しいアイデアとは、0から1を生む基礎となるアイデアと、過去に存在するアイデアの分解・再構築から生まれてくるアイデアと2種類が存在していると思います。

今回の話に当てはめると前者は大手メーカーであり、後者は新興ガレージブランドといった感じでしょうか??

一概には括れませんが、新しいアイデアから更に新しいプロダクトが生まれ、複雑に絡み合いながら我々が求める最良のアウトドア用品が世に出回っているのです。

 

日本でのガレージブランドの存在意義

日本ではガレージブランドと聞くと私の個人的主観も入りますが…

 
  • オシャレな人が使っている
  • 感度の高い人が持っている
  • 人と違う物を持ちたいという欲求を満たしてくれる


…など、どちらかと言うとファッションやインテリアの要素が強い傾向にあると思います。

歴史の長いアウトドアメーカーは実用性を重視しているプロダクトが多く、デザイン性やファッション性を意図的に意識して作られる物は少ない印象です。

普通に考えて万人受けするデザインで作るのが当たり前ですよね?
会社が大きくなればビジネスとして考えるのが普通なので、あまり尖がった物を作れないのが本音なんだと思います。

しかし、どのジャンルの世界にも“普通”には飽き足らない層が確実に存在します。

音楽、ファッション、アート、メイク、食、車、バイク、自転車、釣りなど、
全てのジャンルで同じことが言えるはずです。

日本でのガレージブランド発展の大きな要因は、大手が作るプロダクトでは満足出来ないコアなアウトドア好きが、その隙間を埋めるように自分たちの感性を“形=ギア”に変える事で、同じように不満を持っていた層を巻き込み大きく発展してきたのだと思います。

特にキャンプ用品を中心に作成しているガレージブランドは、登山用品のように明確な目標(軽量性の追求など)がなく、各々が重視する世界観やテーマを落とし込んだプロダクトに拘っているため、欧米諸国と比べて独自の発展を遂げている状況です。

 

欧米と日本でのキャンプへの価値観の違い

アウトドアの本場と言われているアメリカやヨーロッパの人々ももちろんアウトドアアクティビティを楽しんでいますが、登山やクライミング、カヤックや釣りなど基本的に体を動かす事が中心で、キャンプというジャンルにおいてテントを張るスタイルは非常に少数なんだそうです。

そのため欧米のキャンプ事情は、日本と異なりキャンピングカーやトレーラーを牽引し、キャンプ場などを巡りのんびりと過ごす事が定着しています。

 
 

ここ最近日本でも、アウトドアブームにのって軽キャン(軽自動車のキャンピングカー)や、本格的なキャンピングカーに乗り換えられる人が増えてきていますが、まだまだキャンプと言えばテントで泊まる事を総称しているかと思います。

BBQも日本ではキャンプとセットのイメージですが、欧米では庭でBBQはするものであって、わざわざ道具を持って出かけて手の込んだ料理をするようなものではないのです。

基本的に日常から解放されるためにキャンプしに出かける行為は同じですが、欧米の方々はキャンプだからこそ“何もしない”事を満喫するんだそうです。

土地の広さも、環境も異なるため、キャンプに対しての考え方がまったく違うので、それにともなう“道具”の進化も異なるということです。

欧米ではキャンプ用品に求められる事は、“機能性”や“価格”など使うことに対する評価を重視する傾向がありますが、日本では機能性や価格はもちろん、デザイン性などの“見た目”にも拘る傾向が高く、世界一“わがまま”な国という一面を持っていると思います。

食べ物などの衛生面もそうですが、日本を基準にしてしまうと世界の国々との当たり前の違いが露骨に出ますよね?

日本で独自に進化し成長している特異な“キャンプ文化”は、“キャンプギア”という“形”で様々に表現され、多くのキャンプスタイルを生み出しています。

 

インスタの普及、自己表現の多様化

 

欧米との文化の違い、日本人の製品へのこだわりなど、ガレージブランドが日本独自に発展していった経緯は何となくご理解頂けたかと思いますが、ここ近年で一気にガレージブランド人気が加速していった大きな要因として、インスタグラムによる自己表現のスタンダード化が大いに関係しているかと思います。

世界的にもインスタグラムで承認欲求を求める傾向が話題となりましたが、アウトドア界にもこの波は広がり、珍しいキャンプ道具や、DIYした道具をUPしたり、キャンプ仲間を見つけたりと、今まで以上に多くの人の“目”を意識することが増えたことが、より過熱するスピードを押し上げていったかと感じます。

元々多くのガレージブランドはインスタを中心としたSNSから爆発的に話題となりましたが、コミュニケーションツールとして情報を発信したい人と、情報を得たい人との距離が今まで以上に近くなった事で、情報のスピードが段違いに上がりました。

このスピード感が上がった事により、商品を手に入れられるタイミングや、新製品の情報など常に話題をチェックしていないとあっという間に最先端にいられなくなってしまうという焦りや、一種のエンタメとして飽きさせない環境が整っている事が過去にはない“多くの人を引き付けて止まない魅力”になっているんだと思います。

現代の日本におけるガレージブランドは今までの“ガレージ”という狭い場所から、“インスタグラム”という無限に広がる場所を得たのです。

 

既に第二次ガレージブランド成熟期

ここまで大きく成長したガレージブランド市場をメディアが放置することはなく、TVや雑誌など多くのマスメディアがガレージブランド特集などをすることで、今までSNS上でしか語られることのなかったガレージブランドが一般化しています。

ここまで広がると、もはやガレージブランドというカテゴリーに属するのか?という疑問もありますが、個人的には今の現状は“第二次ガレージブランド成熟期”であると考えます。

第一次ガレージブランドの成熟期は約5-6年程前になりますが、ちょうど第二次キャンプブームがじわじわと来始めていたそんな時だったかと思います。

トレファクスポーツの記念すべき第一号店である青葉台店をオープンさせた時期がそのころだと記憶しています。

ブランドで言うと笑's(ショーズ)、NATURE TONES(ネイチャートーンズ)、HOLIDAY ROAD(ホリデーロード)、Peregrine Desigh Factory(ペレグレン・デザイン・ファクトリー)、Ciel Blue(シエルブルー)、CAMP MANIA(キャンプマニア)などガレージ第一次世代とも呼ばれている名ブランド達が第一次ガレージブランド成熟期を構成していました。

笑’sを代表するA4君とB6君
ネイチャートーンズのワイドスタンド
ホリデーロードの下町ロケスト3WAY
ペレグレンのエクディシスベンチ
シエルブルーのロールトップテーブル
キャンプマニアのSTグリルスタンド

ちょうど“オシャレキャンプ“という言葉が流行り出した時期ですね。
傾向としてはByer of Maine(バイヤーオブメイン)、BLUE RIDGE WORKS(ブルーリッジチェアワークス)などのウッドファニチャーをキャンプサイトに取り入れたスタイルが流行っていた頃になります。

バイヤーの木製チェア達
ブルーリッジチェアワークスの木製ファニチャー

そのスタイルにはまるキャンプギアとして、アイアン系(鉄)や国産のウッドファニチャーブランドが人気を獲得した流れとなります。

これら第一次世代のブランド達も、今のガレージブランドと同じように、コアなキャンパーを中心に広がっていった経緯は変わりませんが、大きく違うのは先にも書きましたがSNSをメインとした“ビジネスモデル”を第二世代は使い始めたという点。

元々は個人で作成し仲間と楽しんでいたキャンプ道具が、SNSで多くのキャンパーの支持を得て販売するようになった事が第二世代の特徴でもあります。

この流れは今も継続していて、今でも多くのガレージブランドを生み出しているのです。

この第二次ガレージブランドの代表格である冒頭にも述べたasimocrafts(アシモクラフツ)、0/0 Neru Design Works(ネルデザインワークス)、The Arth(ざぁ~ッス)、sanzoku mountain(サンゾクマウンテン)、38explore(38エクスプローラー)の5大ブランドがメジャー化した事により、第二次ガレージブランドが成熟期を迎えたことを物語ります。

次の第三次ガレージブランド成熟期を迎えた時に、これら人気ガレージブランドと同じ立ち位置にいるのはどこのガレージブランドか?

まさにガレージブランド戦国合戦は最高潮に盛り上がっているわけなんです!!!

 

個人的に今欲しい!ガレージブランド

いやー、生意気にも色々と語らせて頂きましたが、あくまでも個人の考えになりますので、そうじゃないよーと思いの方もいるかと思いますが、大目に見てくださいね(笑)

では最後に私個人が今どうしても欲しいガレージブランドを書いて終わりにしたいと思います。

今回ピックアップしたのは、主にライディング系のアイテムを扱っているブランドで、GOAL ZERO(ゴールゼロ)やLED LENSER(レッドレンザー)のカスタムアイテムが充実してきた中、あまりにも極少量生産で入手困難度が非常に高いアイテムたちです。
※残念ながら店舗には入荷していませんので画像はありません…

 

solworks(ソルワークス)のsolol(ソルオル)

 

個人的な出会いは昨年の吉祥寺パルコで開催された『ADVENTURE IS OUT THERE!』での事。

LEDライトのランプシェードは、バリスティクスなどからも出ていましたが、ランタンを包む形のランプシェードはありませんでした。

素材はX-PACを折り紙のように折った物で、中にライトを入れると何とも言えない雰囲気を醸し出します。

まるで北欧インテリアのようなランプシェードは、アウトドアだけでなく家の中でも愛用されている方が多く、キャンプ×インテリアの双方で人気の高いアイテムです。

販売は毎度抽選で行われていますが、手に入れるには相当な運が必要です。

 

BONBONERO(ボンボネロ)

 

ボンボネロは、アクリル樹脂のパーツで出来たゴールゼロ専用のシェードです。

上下にパラコードを装備しているので、締結してゴールゼロを固定出来ます。

ソルオルとは違い、光源が見えるタイプのシェードですが、クリア、アンバー、レッドなどカラフルなラインナップでPOPな印象です。

これまた生産数が少なく、入手困難なアイテムです!
私もいつになったら入手出来る事やら…。

 

LFE(ロックフィールドイクイップメント)のアダムスキーハット&ピラミッドグローブ

 

こちらはレッドレンザーML4用の蓄光グローブとシェードです。

ゴールゼロの次に来ると言われていたレッドレンザーのML4もしっかりガレージブランドではカスタム対象になっています。

連結させるためのアダプターは手に入れましたが、アダムスキーハット&ピラミッドグローブは手に入らず…。

アダムスキーハットはゴールゼロにも装着可能ですが、ML4に装着させるには専用のアダプターが必要になります。

①アダプター ②ピラミッドグローブ ③アダムスキーハットの3パーツでコンプリートなんですが、それぞれが入手困難なので、未だにコンプリート出来ずにいます…。

しかしより入手が難しかったはずのバリスティクスとのダブルネームのFT40は抽選に当たり入手出来ましたので気長に抽選に当たるのを待ちたいと思います。

 

入手困難なアイテムだからこそ、より手に入れたい願望は強くなるガレージブランドのアイテム達。

人と違った物を使いたい!所有したい!という願望を叶えてくれるガレージブランドの魅力に惹かれてしまうと、もう後戻りは出来ませんw

さあ、あなたも魅惑のガレージブランドの世界へ足を踏み入れてみてはいかがですか?

まったく新しいキャンプスタイルがあなたを待っています!