投稿日:2020.03.05 | 最終更新日:2020.04.07
最低限キャンプ場で寝るための装備を解説!
初めてのキャンプ!楽しみだけど、何を揃えていいか分からない・・・。
お店にはこのようなお客様が多数いらっしゃいます。 お店の立場としてこんな事を言うのも何ですが、 最初から無理に揃えようとせず、まずは最低限必要なものだけ揃えて、 それから必要だと思うものを買い足していく、 基本はこのスタイルでOKです!
できれば、すでにキャンプを趣味にしている方と一緒に行って、
最初のキャンプはなるべく少ない荷物で行くのが理想ですね。
実際にやってみることが何よりの判断基準となります。
この場合、いくら仲の良い人たちでも、同じテントで就寝するのは少し抵抗がありますよね。
なので、今回はテント泊をする!というシングルイシューの解決を目的として解説していきます。
まずはテントの準備から
テント泊をする場合は、まずはテントの準備が第一です。
キャンプ場でレンタルなどの用意がある場合、
そちらを利用するのも選択肢の一つです。
利用者の多いキャンプ場だと、レンタルテントは1~2年ほどで入れ替える
とのことですので、レンタルとはいっても新しいモデルのものが多いようです。
初めて購入される場合は、設営のしやすさやメンテナンスのしやすさを基準に選ぶのが吉です。
テントの種類や特性については、また今度の機会に解説していきます。
テントの基本セット
テントだけあれば、寝られるというものではなく、テント本体以外に以下のような装備が必要になります。
- グラウンドシート(テントと地面のあいだに敷くシート)
- インナーマット(テント内部に敷くカーペットのようなもの)
- テントロープ(付属のもので十分)
- ペグ(固定用の杭のこと:付属のものでは不十分な場合あり)
- ペグハンマー(金槌のこと)
それぞれどのようなものかを解説していきます。
●グラウンドシート
グラウンドシートは、テント本体の下に敷き、
テントを地面の水分や小石などのゴツゴツ感から保護する役割になります。
テントのサイズよりも一回り小さくするのがポイントです。
テントよりも大きいと雨天のときにテントに落ちた水分を
溜め込んでしまうことになり、浸水の原因となります。
画像のようなテントメーカーのものタイプが主流ですが、比較的安価なブルーシートタイプのものでも機能的には十分です。
●インナーマット
テントの内部に敷くもので、地面のゴツゴツ感を解消することと
地面からの冷気を遮断することが主な役割です。
必ずしも必要ということでもありませんが、
あると無いとでは、快適さに大きな違いがあります。
特に芝生サイトではなく、砂利のサイトでは必需品と言えるでしょう。
最近のタイプは下の写真のようにコンパクトにたためるタイプのものが主流となっています。
旧タイプは、下のようなロール型のタイプが主流でした。
若干ですが、旧タイプのほうが厚みがありますが、その分、かさばります。
●テントロープ
通常テントには付属品としてロープがついています。
ロープに関しては、通常使用する分には付属のもので十分です。
色味などを変えたい場合などは市販のものに交換すると良いでしょう。
●ペグ
ペグとは、テントを固定するための杭です。
テントをペグで固定することをペグダウンと言いますが、
しっかりとペグダウンできていないと、突風が吹いてきたときに飛ばされたり、
破損したりすることがあります。
付属のものでも問題ない場合もありますが、強風時や地面の状況によっては、
安全性などに問題があるケースがあります。
下の写真のようなペグが付属でついていることが多いのですが、
使用にあたってはそれぞれ注意が必要です。
多くのキャンパーがこうした付属ペグの代わりに使っているのが、
写真のような鋳造ペグと言われるもの。
スノーピークのソリッドステークがあまりにも有名で、
複数家族でグループキャンプなどでは誰のペグか分からなくなることもしばしば。
長さは30cm前後のものを選ぶと一番汎用性が高そうです。
●ペグハンマー
ペグハンマーとは、ペグを地面に打ち込む際に使う金槌のことです。
普通の金槌とどう違うかというと、多くのペグハンマーでは下の写真のように
ペグを抜くときに使用するフックがついています。
テントの付属品にもペグハンマーがついていることが多いですが、 付属のペグハンマーは、簡易的な作りのものが多く、 比較的多数派の硬い地面のキャンプ場ではほとんど役に立ちません。
では、DIYなどで使用する一般的な金槌はどうかというと、
正直なところそちらでも十分です。
一般的な金槌であれば、ホームセンターでは数百円で手に入るかと思います。
ですが、ペグハンマーの場合安いものでも2千円弱くらいしますので、
一旦家にあるものを使用されてもいいのではないかと思います。
ペグを抜くときですが、下の画像のようにペグをペグで抜くことができますので、 金槌にペグ抜きがついていなくても大きな問題は有りません。
寝るための準備
テントの設営ができたら、次は寝るための準備です。
寝袋やマットなどは直前に広げるのではなく、
実際に使う数時間前に広げておくことで素材が膨らみ、
本来の性能を発揮してくれます。
- 寝袋(シュラフ/スリーピングバッグ)
- スリーピングマット(敷布団の役割)
- ブランケット、タオルケットなど
●寝袋(シュラフ/スリーピングバッグ)
キャンプに行くのが標高の低い平地でかつ真夏の場合、寝袋は必要ないかもしれません。
テント内はどうしても暑くなるのでタオルケットで十分というケースも多いかもしれません。
寝袋は主に、封筒型と言われるタイプとマミー型と言われるタイプに分類されます。
写真の上がマミー型で下が封筒型です。初めてキャンプをされる方には封筒型をオススメします。
夏しかキャンプに行かないという方には、最もリーズナブルなタイプのもので十分です。
ファスナーを全開にして上から掛けるような使い方が向いています。
春先や晩秋もキャンプをされる方は標高などによって寝袋の選び方を変えますが、これはまた別の機会に解説できればと思います。
●スリーピングマット
インナーマットがあるのに、またマットが必要?と感じたかたもいらっしゃるかもしれません。
部屋に例えれば、インナーマットはカーペットに当たる部分で、スリーピングマットは敷布団にあたるものになります。
カーペットで寝たら体が痛くなりますね。
スリーピングマットは、インフレーターマットという空気で自動的に膨張するタイプのものが主流です。
すごく雑に言ってしまえば、厚みがあるものほど快適な寝心地となります。
下の画像のように外袋をポンプ代わりに使って空気を入れられるタイプのものもあります。
空気の量で硬さを調節します。
●ブランケット、タオルケットなど
キャンプ場など慣れない場所では、どのような気候になるか、予想がつかないこともしばしば。
いろいろなケースを想定して対応できるように、ブランケットやタオルケットなどを余分に持っていくことをオススメします。
「あれ?枕は?」と思った方もいらっしゃるでしょう。
アウトドア用の枕(ピロー)も商品としては販売されていますが、
個人的にはあまりオススメしません。
下の写真のように、スリーピングマットや寝袋の外袋に洋服やタオルなどを入れると枕として使うことができます。自分好みに調節しやすいのでオススメです。
いかがでしたでしょうか。
テント泊をするだけでも結構な数のアイテムが必要ですね。
接客をしていてもここでくじけそうになるお客様、本当に多いです。
慣れてくると、この一つ一つのアイテムにこだわったりして、
道具選びが楽しくなってきます。
こちらの記事が少しでも初心者キャンパーさんの役に立てば何よりです。