トレファクスポーツアウトドア三芳店

知っているようで知らなかった 。ゲニオールとペトロマックスの関係

2020.09.30

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どうも、孤高の登山好きです。

久しぶりにブログを書きますが、遅めの夏休みを頂いていました。

とはいえずっと雨だったので予定は全て流れ、雨でも楽しめる事をしていました…。
最後2日が晴れたので、4歳の娘と念願の父娘2人での初登山に行ってきました。

まあ、進まないですよねw
ドングリ、変わった石、虫怖いなど、予想はしていましたが最初の500m程で歩くのを断念!
そこからベビーキャリーで娘を背負って登りました!

荷物と娘の重量合わせて約20kgなので、テント泊装備でいつも担ぐ重量より重く、これ行けるのか?
と父も不安になりましたが無事に行って来れました。

初めての登山に選んだのは、山頂に動物園のある長瀞にある宝登山。
何かあればロープウェーもあるのと、山頂に動物園という目的もあるため初登山としては最適です。

徐々に歩いてもらう距離を増やしながら親子登山を楽しんで行きたいと思います。

さて、本日は1990年代のケロシンランタン、GENIOL(ゲニオール)ランタンをご紹介します。


キャンプ用品のゲニオール
ケロシンランタンの王道 “ペトロマックス”

ケロシンランタンと言えば、Petromax(ペトロマックス)のHK500を思い起こす方は多いと思います。

現行品で手に入るケロシンランタンはペトロマックス、ヴェイパラックスの2ブランドしかありません
ので、キャンプを始めてランタン選びの際に必ず両ブランドを見たり聞いたりした事はあるかと思います。

私もケロシンランタン購入を最初に考えた時はペトロマックスにしようか考えた時期があります。

その頃は今のようにHK500だけでなく、HK150やHK350と大きさと明るさを選べた時代です。
またカラーもアーミーという艶消しグレーのようなラインナップもありました。

そんなペトロマックスですが、ドイツで1910年に生まれた1世紀以上の歴史を持つ灯油ランタンの名門です。

100年以上大きな仕様が変わることなく作り続けられている現在でも唯一残るメーカーとして広くキャンパー
の間では認知されていると思います。

ここまではペトロマックスと言えば~と語られる事は多いと思いますが、100年も会社が存在すれば、
ランタンは変わらなくても内部事情は色々変わるもんです。

なかなか日本語の資料も少なく、はっきりとした解明には至りませんが推測も含めて、今一度ペトロマックス
ってこんな感じで現在に至るんだ~と考えてもらう切っ掛けになればと思います。


アウトドア用品のキャンプ用品
HEINZE社のランタン

では本日ご紹介するランタンとしてゲニオールランタンという物があります。

よくゲニオールランタンはブランドのように言われる事がありますが、元々ペトロマックスもゲニオールも
ドイツのHEINZE社という会社が販売・製造を行っていた歴史があります。

簡単に言えば、シリーズ名のような感じなので、姿形は同じでもそれぞれに商標があり、別物として
製造・販売がされてきました。

ペトロマックスのランタンが世界初の加圧式灯油ランタンとして誕生してから、このHEINZE社で製造
されるようになるまでの過程についての歴史は色々調べましたが不明確な事が多く、残念ながらお伝え
する事は叶いませんが、このHEINZE社製造以降でペトロマックスランタンとゲニオールランタンは
大きな転換期を迎えます。

1999年、ここ日本にようやくペトロマックスとゲニオールランタンが入ってきた年になります。

結構意外ですよね?
100年以上まえから存在いている歴史のあるランタンで、ここ最近の扱いと比べたら、まだまだ日本に
入って来て20年程度なんですよ!

その前はオプティマスやホエーブスなどの液体燃料ランタンやバーナーが日本に入って来ていましたが、
世界的に電気・ガスのインフラ整備が進むのと同時に、液体燃料市場は衰退する流れとなります。

当時は人々の生活の灯りや炎となって爆発的に普及した液体燃料ランタン・バーナーですが、時代の
流れには逆らえず、発展途上国への輸出で何とか販路を確保していましたがほとんどの液体燃料を
主燃料にするランタン・バーナーのメーカーは消滅、もしくはガス製品に路線変更をする経路をたどります。

そんな中、やはり原点だからなのでしょうか?
ペトロマックスは液体燃料危機を乗り越え、現在でも残存する唯一のメーカーです。

世界にはペトロマックスのデザインそっくりな加圧式灯油ランタンが多数存在していますが、それらすべては
ペトロマックスランタンの仕組みをコピーしたランタンであると言われています。


ケロシンランタン
ブランドの運命が決まる

1999年に日本で紹介された時点で、ペトロマックスもゲニオールもHEINZE社での製造・販売が
されていましたが、ここから名前の商標権の売買、製造会社・製造国の変更など短期間で目まぐるしく
歴史が変わるターニングポイントとなります。

ペトロマックスはグローブのメーカーでお馴染みのSCHOTTに移りますが、その後現在のペトロマックス社
として今に至ります。
ゲニオールはその後、ペトロマックスと同一扱いとなり1本化され事実上消滅しています。

ペトロマックスをSCHOTTから商標権を買い取ったのは、現在のペトロマックスの社長でもあるジョナス・
タウレック。なんと若干21歳でペトロマックスの商標権を買取った理由はなんだったのでしょうか?

ジョナス・タウレックが当時インフラ整備の整っていないアフリカ大陸を旅していた際に、現地の夜を
灯していたのがペトロマックスのランタンだったそうです。

ペトロマックスも途上国での普及が進むと、やはり販路を求め発展途上国向けに輸出していた訳なんです。

世界でまだ現役で使われている精巧に出来たペトロマックスランタンに魅了されたジョナス・タウレックは
旅が終わり帰国した後に、50個ものペトロマックスランタンを購入し、研究をしたそうです。

そして、こんなに優れたランタンをこのまま消滅させるわけにはいかないと、ペトロマックスランタンを
復活させるべく、活動を開始し、遂に自身でブランドを立ち直し、アウトドア向けに再度ブランディングし、
現在ではランタン以外にも様々なアイテムを精力的に生み出しています。

まさに逆輸入的な歴史ですよね?
途上国ではインフラ整備の普及と共に消えかけた存在が、発展途上国で当時を知らない青年を魅了し、
ブランドを救う事になったのです!

なんか夢とロマンがあるじゃないですか!

ペトロマックスのドイツサイトに詳しい詳細が載っていますので、是非ご覧ください。


ゲニオールのペトロマックス
気になる状態とお値段は?

アイテム:ケロシンランタン
モデル:ゲニオール150
メーカー:HEINZE
状態:未点火品。※ベンチレーター・プレートクラック有
付属:元箱・メンテナンスパーツ・ジョウゴ・スピリットボトル・説明書付き

店頭販売価格:39,800円+税


では今回ご紹介するゲニールランタンですが、廃盤となったペトロマックスのHK150とほぼ同じ
個体になります。


20年09月30日:画像10
燃料バルブ・ポンピングノブのカラー、圧力計にpetromaxの文字があるか?ないか?など
細かな違いはありますが、使用しているパーツもほぼHK150の物が使えます。

明るさは150cpしかありませんので、ソロキャンプ~卓上ランタンに最適な光量です。


20年09月30日:画像6
20年09月30日:画像7
20年09月30日:画像8
状態としては未点火品、つまりは未使用品ではありますが長期保管により、ベンチレーターと
プレートにクラックが出ています。

使用する分には問題はありませんので、見た目の問題になります。


ペトロマックスのケロシンランタン
また付属の元箱は大きくシミがあります。

動作ですが、未点火品のため点火テストは行っていません。
エア圧は確認出来、予熱バーナー、燃料ベルブ共に開閉による空気音も確認取れましたので、
点火はスムーズに出来るかと思います。※ポンプカップのオイルが切れそうなのでオイル追加は必要そうです。

※ヴィンテージ品はメンテナンススキルが必須のアイテムになります。クリーニングやパーツ交換などを
行い、日々調子を見ながら付き合っていく一生物のアウトドア用品です。こちらの商品も未点火品では
ありますがメンテナンススキルをお持ちの方向けのランタンになります。


20年09月30日:画像9
タンク裏の数字は6桁です。
ペトロマックスの場合、4桁はドイツ製造で6桁は中国製造ですがゲニオールも同じでしょうか?
同じであれば中国製造品という事になります。

歴史を知るとよりその存在価値が増すのがヴィンテージアウトドア用品です。
現在では入手が困難になったゲニオールランタンをキャンプで使ってみませんか?

こちらの商品はトレファクオンラインからもご購入が可能です。※売り切れの際はご了承下さい。

https://ec.treasure-f.com/item/5505000275793583



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登山用品、アウトドアウェアをお探しの際や買い替えの際は是非トレファクスポーツ
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