投稿日:2023.11.17 | 最終更新日:2024.09.26
トレファクスポーツアウトドアです。
冬キャンプは夏や秋に行うキャンプと比べて、寒さをしのぐための装備や知識が必要になってきます。
寒くて眠れないのではないかと心配になる方も多いのではないでしょうか。
冬キャンプに対する不安はいくつかあるかと思いますが、今回は冬キャンプにおいて非常に大事になってくる「寝床」についてご説明していきたいと思います。
寝床には大きく分けて「マット泊」と「コット泊」が存在します
どちらもご紹介してまいりますが、まずは大きく分けて3種類のマットをご説明していきます。
1.テントインナーマット
2.インフレータブルマット
3.銀マット
1.テントインナーマット
多くの場合、そのモデルにあったサイズのマットを各メーカーが出しているので、迷ったら該当するモデル専用のマットを使用すればよいでしょう。
後述するインフレータブルマットに比べたら厚みの薄いものが多いので、よりクッション性を求める場合は、他のマットと併用すると快適性が増します。
2.インフレータブルマット
中にスポンジが入っており、空気弁を開くと半自動的に膨れ上がってくれるタイプのマットです。
モデルによって厚みが違いますが、キャンプで使用するなら5~10cmくらいの厚みのものがおススメです。
高いスペックのモデルには、断熱効果の高いモデルも存在します。
基本的にはシングルサイズとダブルサイズのものがほとんどなので、複数人で同じテント内でなる場合は、人数分のインフレータブルマットをご用意いただくことになります。
3.銀マット
キャンプをしない方でも馴染みのある、アルミ箔が貼られているマットです。
馴染みが深い分軽視されがちですが、断熱・保温効果が非常に高いマットのため、持っておくと非常に便利です。
キャンプでの使用なら5mm~10mm程度のものがおススメです。
快適性を求めるなら厚みのある方が良いですが、断熱・保温を目的にするなら個人的には5mm程度でも問題ないかと思います。
マット泊は重ねて寝る
冬のテント内は春や夏のキャンプに比べて室温が低いという事はもちろんのことですが、何よりも冷たい地面からくる底冷えが非常に厄介です。
底冷えを解消できれば、室温の低下を防ぐことができます。
そのためマットの役割が非常に重要になってきます。
マットを1枚敷いただけだと底冷えは完全に解消されません。
マットやブランケット、銀マットなど、いくつか重ねて使うと高い効果が期待できます。
マットを数枚敷くことで底冷えだけではなくクッション性も増すので、より快適に睡眠をとることができます。
また、できることなら床全体を覆えるサイズが理想です。
床の薄い部分があれば、そこからテント内の空気が冷やされてしまうからです。
銀マットは使い方に注意!
多くの銀マットにはアルミが片面にしか付いておりません。
(両面アルミの銀マットも存在するが、片面の銀マットより高価。)
片面のみの銀マットは、状況に応じて使い方を変える必要があります。
アルミは熱を反射させるという性質を持っております。
そのため夏は熱い地熱をテント内に入れないようにアルミ面を地面側に向けます。
逆に冬は体温を反射させるようアルミ面は天井側に向けます。
つまり、銀マットはより暖かい方向にアルミ面を向ければよいということになります。
ブランケットの汎用性は高い
タオル生地やカシミヤ、ウールなどの素材がありますが、どのような素材でもいいので冬キャンプにブランケット1枚は持っていくと便利です。
マットの上やシュラフの上に被せて温度の調節ができますし、デザイン性のあるブランケットであれば、テント内のコーディネートにも一躍買ってくれます。
寒さに不安な方、おしゃれなテント内にしたい方は必需品ともいえます。
また、寝るまでの時間、タープやシェルター内で活動しているときにはひざ掛けやこたつのような使い方もできるので、他のマットに比べても利便性の高いものになっております。
※実際のスタッフの使用例※
トレファクスポーツアウトドアには、オールシーズンキャンプに行くスタッフも多く在籍しております。
ここでひとつ、筆者が実際にキャンプで使用している例をいとつ挙げたいと思います。
↑
ブランケット
↑
インフレータブルマット 厚み5cm
↑
銀マット 厚み8mm
↑
テントボトム
↑
グランドシート
の順番で重ねていっております。
シュラフはモンベルのダウンハガー650#1(快適温度ー5℃)を使用しておりましたが、1月のふもとっぱらキャンプ場(夜ー4℃)で快眠でした。
筆者は極度の末端冷え性で人一倍寒がりという自負がありますが、靴下は脱いでジャージ上下とヒートテック1枚で寝ることができました。
暖かいシュラフを使用しているというのもありますが、シュラフを抜きにしたとしても上記の重ね方で底冷えは全く感じません。
ちなみにダウンシュラフは、ダウンが膨らむまでに時間がかかるので、寝る直前に収納ケースから取り出すのではなく、寝床を設置したタイミング、最低でも寝る1時間前くらいまでにはケースから取り出しておくことをおススメいたします。
コット泊はハイとローで選ぶ
床の無いシェルターで宿泊をする場合、グランドシートなどを敷いて先述したようにマットを重ねることもできますが、シェルターでの冬キャンプはコット泊がおススメです。
コットは地面からの距離を離すことができるので、底冷え対策にもなります。
サイズによっては床付きのテントにも使用でき、マットと併用して使えばより高い防寒対策が期待できます。
コットには座面の高いハイコットと、地面に近いローコットがあります。
どちらにも特徴がありますので、一つ一つご紹介していきます。
ハイコット
GIコットを代表とした座面の高いコットです。
地面から離れているので、底冷えしにくいという特徴があります。
使い方によっては、座面の下に荷物を収納することもできるので、空間を有効活用することもできます。
しかし、ローコットに組み立て時・収納時ともに重たく大きくなりがちなので、持ち運びは少々大変になります。
また、パップテントなどのソロ用テントは天井が低いのでハイコットはテント内に入れ込むこともできません。サーカスTCなどの大きめなワンポールテントやドーム型シェルターなどにはハイコットがおススメです。
ローコット
座面の低いコットです。
ハイコットに比べたら地面に近いので、少々底冷えの影響は受けやすいです。
その分、軽量でコンパクトになるので、持ち運びはしやすく天井の低いテントにも使用することができます。
ローコットもハイコットも、コットの上にインフレータブルマットやブランケットなどを被せればより寒さに対応することができますし、寝心地もUPします。
コットは基本的にシングルサイズなので、複数人で同じテント内で寝る場合は難しくなりますが、ソロ~少人数でキャンプするならコットの使用も検討してみてはいかがでしょうか。
寝床を準備して快適な冬キャンライフを!
冬キャンプは確かにお金がかかりやすいですが、適切な知識を身に着けてちょっとした工夫をすれば快適に過ごすことができます。
冬キャンプは虫はいないし、空も澄んでいて星空が非常にきれいです。
春や夏のキャンプにはない魅力がたくさんありますので、ぜひ冬キャンプデビューをしてみてはいかがでしょうか?
ご不明な点がございましたら、お気軽に店舗スタッフへお尋ねください!
秋冬キャンプにおすすめなテントは以下のブログで解説しています!