投稿日:2020.10.06 | 最終更新日:2020.10.12
人とはカブりたくないキャンパーのためにお届けする「絶対にカブってはいけないキャンパーのために」シリーズ。
第一弾は、そこまでDIYの知識もあるわけでもないスタッフが、何故か得意げにオリジナルDIYキャンプギア、カスタムDIYキャンプギアについて語る内容となっております。
-この記事を書いた人-
【トレファクスポーツ料理長】
キャンプ歴7年位。若い頃にパスタ・ピザ店で6年ほど勤務。
そのため社内のレクリエーションでは料理番となる。
子供の成長とともにソロキャンへと移行しつつある今日この頃。
いつか好きなアーティストのファンミーティングキャンプイベントを実施したいと密かに妄想中。
ご覧頂きありがとうございます。
今年のキャンプも非常に盛り上がっていますね。
ちょっとした連休だと、キャンプ場の予約を押さえるのも一苦労、という感じになってきました。
キャンプ場がテントで埋め尽くされると、「あ、ウチのテントと一緒だ!」という会話がありますね。
トレファクスポーツを始めた2014年頃は、キャンプ用品も一部のメーカーのものに偏っていて、キャンプ場に行くと、コールマンのグリーンのテントがズラッと並んでいたことも全く珍しくありませんでした。
いまは、いろんなメーカーさんからいろいろな商品が発売されていて本当に恵まれた時代になりました。
とはいえ、せっかくのキャンプ、どうせなら思い入れのあるキャンプ道具を並べて浸りたい、という気持ちもありますよね。
そこで、今回は、世界でひとつだけのキャンプ道具となるDIYやカスタムについて少しご紹介してみたいと思います。
手軽にドレスアップ!スプレーペイントや100均素材でオリジナルドレスアップ!
オリジナルキャンプギアのカスタムと言えば、まず思いつくのが、ペイントでしょうか。
スプレー缶で、自分の好みに塗ってしまうのです。
スプレーを塗る場合のコツなどはYOUTUBEなどでも紹介されていますので、
あまりやったことがないという方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
ポイントとしては、スプレー缶を塗りたいものから少し遠ざけた状態でシュッ、シュッといった感じで、少しずつ色をつけていくことです。
間違っても、シューー!と一気に塗らないこと。
そして、絶対に乾いた!と思えるくらいまで絶対に触らないこと。
キャンプ道具のペイントをするときに注意したいのが、熱をもつ部分をペイントするとき。
例えば、燃料系のランタンのベンチレーターなどは、使用時は数百度くらいの熱を持ちますので通常の塗料では焼けてしまいます。
耐熱用の塗料もあるにはありますが、色が限られる上、実際の温度に耐えられないこともあるのであまりオススメできません。
ローコストで劇的な変化!100均カスタム
インスタなどでも注目を集めることが多いのがダイソーなどの100円ショップにあるものでカスタムするプチDIY。
実際に人気商品のもので、多くのキャンパーが持っているアイテムをカスタムするようなケースが多いですね。
みんな持っているということでオリジナル感を出したくなるんですね。
ダイソーやセリアなどの100円ショップ商材を使ったカスタムは、いろいろなSNSやメディアなどでも取り上げられていますので、ここからはトレファクスポーツらしく、斜め上からのご提案をしていきます。
ステッカーチューンの進化系
ステッカーチューンは、最も手軽なドレスアップカスタムですね。
アウトドアメーカーなどのロゴステッカーはアウトドアショップなどにも多数販売されていますので、愛車などにも張っている人は多いですね。
キャンプ用品と言っていいのか分かりませんが、キャンパーの間でも多数愛用されている無印良品のPP頑丈収納ボックスをドレスアップしている人も多いですね。
上の画像は、スノーピークのシェルコンに、ナチュラルにスノーピークのステッカーを貼ったもの。
自然な感じがとても素敵です。
そして、トレファクスポーツからは斜め上のステッカーチューンをご提案。
参考にしたのはこちらの記事↓
で、出来上がったのがこちらです。
リンク先の記事の中では、丁寧に手で磨かれていましたが、私はサンダーという工具を使って30分くらいで仕上げてしまいました。
加工を施してから5回くらい使ったのでだいぶ馴染んでいますが。
やや本格的なDIYにチャレンジ!へたっぴも味のウチです
さて、
ここからは、少し本格的なキャンプギアのDIYについて、少しご紹介していきたいと思います。
DIYをする場合は、通常木工でのDIYをイメージする方が多いと思います。
木工にしろ、金工にしろ、なるべくでしたら簡単でいいので設計図を書いたほうがいいかなと思います。
設計図を書いたほうが、必要なパーツがはっきりと分かり、失敗が少なくなります。
そんな事は分かりつつ、いつもいきあたりばったりに制作してしまう筆者ですが。。
まずは、木工でのDIYをするにあたって、あったほうがいい道具をご紹介します。
DIYでキャンプ道具を作るのにあったほうがいい道具
- ①ACドリルドライバー&10mmまでのドリルビット
- ②ガイド付きの鋸
- ③電動サンダー
①ACドリルドライバー&10mmまでのドリルビット
※画像はインパクトドライバーというもので、ドリルドライバーとは本来の使用目的が異なりますが、ビットの交換が楽なので私はもっぱらこちらを使用しています。
ドリルは主に穴を開けるのに使います。
ビス止め以外にも、細めのパイプを通したり、ダボ止めをするための穴を開けたりするのに使います。
充電式のほうが、コードがない分取り回しは楽なのですが、大多数の方はそれほど頻繁に使うことはないと思いますので、使いたいときにすぐ使えるACのドリルをオススメします。
②ガイド付きの鋸
木工でノコギリを使ったことがある人は、お分かりかと思いますが、DIYにおいて、まっすぐきれいに木材を切るのは至難の業です。
なので、ホームセンターなどでカットサービスが受けられる場合は、カットサービスをしてもらうことをオススメします。
自分で切らざるを得ないときは、ソーガイドという真っ直ぐ切るための道具がありますので、そちらを使用しましょう。
ソーガイドと専用の鋸があるタイプのものが使いやすいと思います。
③電動サンダー
電動サンダーとは、ヤスリがけをする道具のことです。
ヤスリがけ自体は、特別な技術が必要なわけではありませんが(あくまでDIYレベルで)、サンドペーパーをつかって手の力だけでサンディングするのはとにかく大変です。
時間と根気が必要な作業です。
筆者は、あまり物事に自信があるほうではありませんが、根気がないということだけは自信を持って言えます!
サンダーはホームセンターでも3千円位で購入できますのでDIYをするなら必ず購入しましょう。
他にも、径や太さなどを測るノギス、計測用の直角定規「スコヤ」などがあると非常に便利です。
計測はDIYの基本中の基本!
さて?何作ろう?
実際に、DIYのキャンプ道具を作ろうと思っても、部品が揃わなかったり、技術的な問題で「流石にこれは無理かな?」と思うことも多いです。
アイテムだけでも決まっていれば、あとはGoogle先生に聞けば、大体の方向性は定まってきます。
例えば、テーブルが作りたかったら
「キャンプ テーブル 自作」で画像検索すると、とにかく色々と出てきます。
画像でビビッと来たものがあれば、そのサイトを訪れると結構な確率で、作り方まで書いてあったりします。
で、作り方を見て、自分でもできそう、と思ったら挑戦してみましょう!
実際の製品を参考にしてみる
実際に販売されているアイテムからインスピレーションを得て、自分で作ってみるというのは、オーソドックスなDIYの動機になるのではないでしょうか。
私自身も、シエルブルーというブランドのウッドテーブルに大変な感銘を受けて、「作ってみたい!」と思い立ち実際に作ってしまいました。
こちらです。
また、こちらのテーブルを制作した際に余った水目桜の木材をつかってランタンハンガーをつくってみました。
こちらは196(イチ・キュー・ロク)というブランドの「木製ランタンハンガー」を参考に作ってみました。
記事を書くにあたって本家の商品を改めて見直してみましたが、DIY道はまだまだ険しいなと感じますね(笑)
「こういうのがあったらいいな」を作ってみる
既存の製品を参考にして、作ってみるのもいいのですが、やはりDIYスキルが足りていないと、前述のようにオリジナルとの差に打ちひしがれてしまうこともあります。
プロが販売用につくったものなので、当たり前といえば当たり前ですが…。
なので、既存の製品にあまりない、こんな商品があったらいいのにな、という願望を実現すべくDIYに励んでみるのもひとつのきっかけかと思います。
私の場合、ウッドのランタンスタンドが欲しいなと思い、検索したところ、三脚タイプのランタンスタンドを作ってブログに載せている人がいらっしゃいました。
ただ、そちらだと三脚の足の部分が分割できず長かったので、短くすることはできないかなと考えて作ったのがこちらです。
アルミのパイプと木材の接合のところで、かなり苦心しましたが、なんとかできました。
苦労して作った割には、いまひとつ使い勝手が良くなく、もっぱら先に紹介したウッドハンガーを使っています。
何というか、組立時間がいらないというのは最高です!
とにかく軽いテーブルがほしい!
実は、先に紹介したウッドロールテーブルもあまり出番がなく、理由としては、材料にこだわったせいで、かなり重量があることと、それなりに組み立てに手間がかかるということ。
で、軽くて電車移動でも持ち歩けるくらいのソロ用のテーブルが欲しいと考えました。
UL系のソロテーブルはそれこそ、重さが100gを切るものまで多数あるのですが、個人的に不満が残る点がありました。
UL系のソロテーブルは、登山で使用することを考慮してか、風の影響を受けにくいよう高さが抑えられているという点です。
そこから、作ってみたのがこちらです。
通常、UL系のソロテーブルだと高さが10センチに満たないものが多いのですが、こちらは高さを30センチくらいに設定しています。
そして、
重さは約250g。
そこまで驚くような重量ではありませんが、高さと重さという点では十分に合格点がつけられると思います。
ただ、高さを出したために、仕舞寸法での長さが45センチを超え、随分とかさばってしまいました。
また、もちろん風が強いときは使えません。
アルミなので、耐久性や安定性にも問題があります。
ただ通常そうした問題があって、一般には製品化できないものを作れるというのもDIYの醍醐味のひとつですね。
ビンテージギアに合うケースが無い!
DIYをする動機になることはもう一つありまして、特にビンテージのギアなどを購入した際に専用のケースが無いことが多い、という問題を解決するためです。
より正確にいうならば、無くはないが、せっかく手に入れたビンテージ品を入れるのにふさわしいケースが少ない、ということでしょうか。
ちょうど私も、TILLYというイギリスのビンテージランタンを手に入れたのですが、ケースがなかったので、作ってしまおうということで作ってみました。
ビンテージ=ブラス(真鍮)でしょう!
ということで、安易にブラスで作り始めたのはいいのですが、ブラスにマッチするネジなどの金具があまり手に入らず、完成度9割程度で足踏み中です。
DIYの究極の楽しみ方。それは『妄想』です!
さて、いかがでしたでしょうか?
最近はキャンプ用品に限らず、おうちでDIYをする人も増えていて、ホームセンターなどでも、特におしゃれな感じのDIYグッズが充実してきています。
また、ホームセンターに寄っては、工具を貸してくれるところも珍しくありませんし、最近では、DIY用のスペースまで工具付きで貸してくれるところも増えていますね。
DIYの楽しみは、作り方や設計などによって、完成形の可能性が無限にあるということ。
部品の素材や塗装の色具合などだけでもそれこそ無数の組み合わせがあります。
設計やギミックなどを考え出すと、どのパーツを使えばそれが実現できるだろうか?というような思考の海に溺れていきます。
その足でホームセンターに向かえば、このパーツはどうだろう?これはどうかな?などと気付けば数時間、妄想してしまうことも。
ここからは個人的な意見になりますが、それだけ妄想に浸れる遊びというのは、非常に貴重ですよね。
結果的に、制作したものが余り使う機会がなかったとしても、
「作って満足!」それでいいじゃないですか!
ただ、作ったものが壊れて、怪我をしたとか、お気に入りの道具が壊れた、というのは悲しいので、安全面には十分すぎるくらいに気をつけましょうね。
私自身も、イスとか火器に関わるものとかは、なるべく作らないようにしています。
作って楽しく、そして絶対にカブることのないDIYキャンプをお楽しみください!