今さら聞けない高機能素材”X-PAC(エックスパック)”についておさらいしてみた!!

投稿日:2023.09.30

ここ数年、ガレージブランドやアウトドア業界で爆発的な人気となっている、軽量で高強度、そしてインパクトのある見た目の高機能素材の【X-PAC(エックスパック)】について、素材の特徴や意外と知らない分類などにも触れてみたいと思います!!

 
 

起源はセイルクロス(ヨットの帆)だった!?

 

X-PACの生地は、もともとヨットの帆の部分に使用するセイルクロス業界でNo.1のシェアを誇るアメリカのDIMENSION-POLYANT社が開発した特殊生地。

レインウェアのような【表生地+X-PLYファイバー+裏地】の3層構造により、軽量性・高強度・防水性を高い次元で両立させています。

ダイニーマなどセイルクロス発祥のアウトドア素材が多い中で、X‐PACは一番広く知れ渡った素材ではないかと思います。

 
 

セイル業界では常に強度の高い素材を生み出している!?

 

アウトドアメーカーの生地では、ダイヤ型の「オーバークロス」の組み合わせが一般的ですが、セイル業界ではさらに強度を高めた「クリスタルマルチクロス」などのステッチパターンが存在(アウトドアギアにも使用実績あり)するなど、3層の素材の組み合わせは日々進歩しており無数の種類が存在する逸品です。

 
 

ガレージブランドが普及のきっかけ!?

 

X-PACを語る上で欠かせないのが、近年注目の「ガレージブランド」という存在。

ガレージブランドは、自宅のガレージなどの小スペースで個人単位でブランドを展開することを言いますが、そんなガレージブランドがX-PACを軒並み使用したことで、世の中に普及していくキッカケとなっています。

また、大手メーカーも近年の材料費高騰などから、X-PACにインスパイアされた自社素材を開発し始めており業界でも一定の地位を確立しつつあります。

 
 

3層の組み合わせは無限大!?

 

GORE-TEXなどと同様に、表地・裏地の素材を変えることで分類されているX-PAC。

一番ポピュラーなVX21というモデルは、重さと強度のバランスが良く最も人気のある高性能なパック素材で、山と道など多くのブランドが採用しています。

その他のパック素材では、X50は表地に500デニールのコーデュラナイロンを使用した高強度タイプや、X10コットンダックは10オンス(約280デニール)のコットン生地を組み合わせたモデルなどその種類は多岐にわたり、可能性は無限大。

今後の新素材を組み合わせた新しいX-PACなども出てくるかも知れませんね♪

 

いかがでしたでしょうか?今回はX-PACの素材についてご紹介しましたが、トレファクスポーツアウトドアの店舗では山と道以外のガレージブランドや、登山や街で使えるバックパックやソロキャンULアイテムなどを多数展示していますので、ご来店お待ちしています♪